2020 Fiscal Year Research-status Report
品質を考慮したプログラミング能力早期育成支援システムの研究開発
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18K11566
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
野口 靖浩 静岡大学, 情報学部, 講師 (50536919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 達裕 静岡大学, 情報学部, 教授 (30234800)
山下 浩一 常葉大学, 経営学部, 准教授 (30340110)
小暮 悟 静岡大学, 情報学部, 准教授 (40359758)
山本 頼弥 山陽小野田市立山口東京理科大学, 工学部, 助教 (70825116)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | プログラミング学習支援 / モデリング / 品質特性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、初期段階から品質に着目しながらプログラミングを学べる学習コンテンツ・学習支援システムを開発することである。本研究の主な点は、学習項目の整理・学習マップ・視覚化/フィードバックに基づく学習支援の実現になる。前年度の成果を受けて、学習支援のシステム等を実際の授業に導入する準備を行い、PDCAサイクルを通して、評価・改善を継続できる枠組みを構築する。令和2年度は、想定している品質特性のひとつであるテスト容易性を対象として,学習支援システムの構築と実際の講義に導入して実践評価を行うことができた。実践評価の結果、担当講師・受講生からの一定の評価を得ることができ、以降のPDCAを継続できる見込みが得られた。想定しているもうひとつの品質特性であるセキュリティについても、学習支援システムの構築と実際の講義に導入して実践評価を行うことができ、そこから得られたフィードバックからの改善を計画している。学習マップに関しては、学習者の行き詰まりから、教室全体の行き詰まりを分析し、さらにその行き詰まりに対応するコンテンツへの誘導を行うアーキテクチャを設計することができた。令和2年度にPDCAサイクルを実施できた事例としては、テスト容易性を対象とした学習支援については、実践評価から得られたフィードバックを元に、学習者が必要としている・行き詰まりを起こしている学習項目として、オブジェクト指向の概念と設計・実装手段を整理し、その学習を促進するためのシステムの拡張・改善を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
想定した品質特性のひとつであるテスト容易性に関して、構築した学習支援システムを実践導入する場を設定しPDCAサイクルを回せる準備が整った。実際の学習現場への導入を通して、担当講師・受講生からのフィードバックを得て、学習支援システムを改善していく。
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Strategy for Future Research Activity |
テスト容易性を対象とした学習支援システムの評価をPDCAサイクルを通して行うと共に,提案システムの改善・提案システムを含む学習パッケージの開発を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスによる社会情勢から国際会議へ現地参加することができなかったため出張費用が当初想定より少なくて済んだため。社会情勢を踏まえて、状況が許せば次年度に合算して出張費用として利用する。それが難しい状況であれば、そのような状況下でも実践評価を展開するための環境整備・システム改善費用に活用する。
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Research Products
(3 results)