2018 Fiscal Year Research-status Report
知財教育におけるキーフレーズの定着に着目した論述支援
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18K11571
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
村井 礼 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (30279111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Lee YongKyung 山口大学, 大学研究推進機構, 准教授 (70437698)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 学習支援システム / 知的財産教育 / ニューラルネット / e-Learning / 学習者支援 / 理解度判別 / パターン分類 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者らは,ニューラルネットおよび知識処理により学習者のタイプ分けによる,知財教育の導入段階における学習支援ツールの開発を行っている。先行研究では,用語の定義などを暗記する際,空所補充問題におけるキーワードの定着に着目することで学習者の理解度を判別した。また,これまでの実践指導において,問題の類型別に学修者の起こしやすいミスの例を類型化できている。これらのタイプは答案構成に沿って,解答中に現れるキーフレーズの有無および順序を構造的に解析することにより判別可能であると考えられる。本研究の目的は,キーワードの定着に着目した個別指導が可能な多肢選択式オンラインテストを用いて,知財教育における論述支援を図ることである。平成30年度は学生の理解度に応じた指導ノウハウのルール化と論述支援の3段階のフェーズについて,(1)論述問題の類型別間違い履歴に基づく理解度タイプ判別機構,(2)理解度タイプ別指導ノウハウのルール化および指導案の決定支援(ルールベース推論)機構,(3)理解度タイプと指導ルールに基づく論述支援機構の基礎部分を開発した。先行研究で開発した暗記支援システムをベースに,基礎的な用語の定義問題や特許法・著作権法の保護の可否に関する理由付け問題等について,学習者の理解度タイプの判別を行った。さらに,プロトタイプシステムを実装し,平成31年度からのサーバ上での予備実験に備えた。これら研究成果の一部を学会で口頭発表するとともに学術論文で誌上発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究で開発する理解度タイプ判別機構を初めとする主要機能の基礎を構築し、平成31年度以降の本格運用に備えてプロトタイプシステムの実装を終えた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度以降の研究において、試行実験を繰り返しながら理解度判別および指導ノウハウのルール化等のブラッシュアップを図る。
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Causes of Carryover |
業務の都合上、当初予定していたヨーロッパ開催の国際会議に参加できなくなり、旅費に残額が生じたため。次年度の旅費等に充てる予定である。
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Research Products
(2 results)