2022 Fiscal Year Annual Research Report
Study on learning of programming and coding that contributes to practical software development
Project/Area Number |
18K11587
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Research Institution | Kanagawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
納富 一宏 神奈川工科大学, 情報学部, 教授 (50228300)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | プログラミング教育 / ソフトウェア開発 / コーディングスタイル / ラピッド・プロトタイピング / コードレビュー / コーディングスキル / スキル判定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,「プログラミング時のキーボード操作における時系列情報を活用したコーディングスタイル学習」を実現するシステムを開発研究することにより,提案方式およびシステムがプログラミングのコーディングにまつわる問題解決に寄与できること,さらには,企業が求めるIT人材養成の実践教育に役立つことを明らかにすることを目的に5年目の取り組みに臨んだ.コロナ禍の影響により,当初計画のステップ3として掲げた目標「コーディングスタイル学習情報による学生への有効なフィードバックへの応用」および「コーディングシーケンスからのプログラミングスキル判定」について研究した. (1)プログラム編集操作を記録・再生・共有するシステムを修正・拡張した.すなわち,①プログラミング時のソースコード編集操作をブラウザ上に配置したエディタにより,キーボードおよびマウス操作を逐次記録し,クライアントまたはサーバ側にコーディングシーケンス(JSON形式によるテキストファイル)として保存すること,②コーディングシーケンスを用いることによりブラウザ上のエディタ上で編集操作を再現すること,③サーバ上に複数の学生がプログラミング演習の際に保存したコーディングシーケンスを検索・共有すること,を実現した. (2) CおよびJava演習授業において,①上級者のコーディングシーケンスをお手本として提示,②学生同士のプログラミングの操作内容の共有により,未習得のコーディングテクニックや上級者のプログラミングのコツやコメント記述時の工夫など,気づきや学びに繋がる情報提示・活用,の2点についてアンケート調査を通して確認することができた. (3) コーディングシーケンスをプログラミング編集ログであると捉え,コーディング時の停滞時間,ソースプログラムの記述特徴等を用いた分析によりプログラミングスキルの判定が可能であることが示唆された.
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