2021 Fiscal Year Annual Research Report
A model for constructing of online cooperative learning materials for enabling continuation of learning motivation
Project/Area Number |
18K11590
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
西口 敏司 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (80362565)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | オンライン教材 / 学習意欲 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は,学習意欲の継続のためのオンライン協学教材を用いた学習者の臨場感および存在感の向上を目指し,複数の受講者席それぞれに配置した全天球カメラで撮影した全天球映像をオンライン協学教材として,受講者が視線情報獲得機能付き没入型HMD(以下,没入型HMD)を装着して全天球映像を視聴しながら学習するフレームワークを構築した. 撮影する授業形態として,講師は電子スライドをスクリーンに投影して授業し,受講者はスクリーンに投影あるいはモニタに表示された教材を見つつ講師による説明を聞きながら受講する形態とする. 全天球カメラは,電子スライドを投影するスクリーンの前,講義を実施する講師の前,講義室全体が見渡せる位置に配置することを想定し,没入型HMDを装着した受講者は,スクリーン前,講師の前,および,講義室全体が見渡せる位置に視線を向けることで,それぞれのカメラの映像の視聴を選択することが可能となり,これにより,仮想的に講義室内の希望の受講者席に仮想的に移動することが可能となり,講義室で他の受講者と協同で受講している感覚としての臨場感が高まり,学習意欲の継続が可能となることが見込まれる. 研究期間全体としては,コロナ禍により実際の講義室での映像撮影が困難であったことから,会議室における会議の様子を複数の座席に配置した全天球カメラで撮影し,会議室内の着座位置を没入型HMDで獲得した視線情報に基づき選択することで仮想的に着座位置を変更することができるプロトタイプシステムを構築した.被験者実験によるアンケート結果から,対面で会議に参加しているかのような臨場感が高まり,集中度が高まるという感想が得られた.このことから,現実の講義室を模した仮想空間における仮想的な着座位置の変更を可能とする仕組みの導入によって,学習意欲の継続が可能となることが示唆された.
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Research Products
(1 results)