2018 Fiscal Year Research-status Report
サイバー犯罪のリスク発見・判別支援の為の統計的プロファイル分析モデルに関する研究
Project/Area Number |
18K11593
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
針尾 大嗣 摂南大学, 経営学部, 准教授 (80386672)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | サイバー犯罪 / サイバーリスク / プロファイル分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、4つの研究目標[目標1]サイバー関連犯罪の事件記録データの収集・整理、[目標2]事件記録情報の構造化と犯行データベースの構築、[目標3]犯行要素のリンク構造の抽出、[目標4]犯行プロファイルセットの構築をあげている。このうち[目標1]に取り組んだ初年度は予定通り、90年代から現在に至る国内外のサイバー関連犯罪の事件記録について、報道記事等の調査、当該犯罪に関連する犯行内容の構成要素の整理、サイバー関連犯罪の最新情勢と被害の実態を把握するために関係者ヒアリングを行った。研究成果の一部については、国際学術会議(ヨーロッパ犯罪社会学会、西海岸犯罪社会学会)にて研究報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に従って、90年代から現在に至る国内外のサイバー関連犯罪の事件記録について、報道記事等の調査、当該犯罪に関連する犯行内容の構成要素の整理、サイバー関連犯罪の最新情勢と被害の実態を把握するために関係者ヒアリングを行うことができた。しかし予定していた一部の事件記録調査については時間的・手続き的制約もあり、実施することができなかった。以上のことから初年度としては概ね順調な成果を上げることができたと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の最終目的は、サイバー犯罪に関連した犯行内容の類型化から犯行パターンの特定を行うものである。そうしたなかで計画2年目となる2019年度は、研究計画書において定めた二つのテーマ[目標2]事件記録情報の構造化と犯行データベースの構築、[目標3]犯行要素のリンク構造の抽出について取り組む予定である。
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Causes of Carryover |
研究計画作成時に利用予定していた手持ちのデータ分析用コンピュータ2台が不良となり、急遽新たに手配する必要がありましたため、物品支出が大幅に増えました。一方で旅費については、所属先の研究費を転用することとしました。
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Research Products
(2 results)