• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2022 Fiscal Year Annual Research Report

Clarification of generality of temperature independent diurnal fluctuation of root respiration.

Research Project

Project/Area Number 18K11624
Research InstitutionTsuru University

Principal Investigator

坂田 有紀子 (別宮有紀子)  都留文科大学, 教養学部, 教授 (20326094)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 坂田 剛  北里大学, 一般教育部, 准教授 (60205747)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords根の呼吸速度 / 蒸散速度 / 日中変動 / 暖温帯性樹木 / 亜熱帯性樹木
Outline of Annual Research Achievements

植物の根の呼吸速度は短期的には温度の影響を受けて変動する。ところが、申請者らが冷温帯のミズナラ、ヒノキ、シラカンバ、イヌツゲで、野外で根の呼吸速度を測定したところ、根の呼吸速度が地上部の葉の蒸散速度の変動に伴って大きく変動することが明らかにされた。
本課題は、樹木の根の呼吸速度が、地上部の葉の蒸散速度の影響を受け、日中に大きく変動するというこの現象の普遍性について、様々な気候帯の主要樹種を用いて、検証することを目的とした。
対象とした樹種は、テリハハマボウ、シャリンバイの亜熱帯性樹種、シラカシとアラカシの暖温帯樹種の計4種であった。上述の亜熱帯性樹種の根の呼吸速度と、葉における蒸散速度・光合成速度を同時に連続測定したところ、根の呼吸速度は、光合成・蒸散速度の日中低下より少し遅れてではあるが、日中に大きく低下していた。また、光合成・蒸散速度の回復より少し遅れて増加していた。
同様に、アラカシとシラカシで野外測定をおこなったところ、アラカシでは検出できなかったが、シラカシでは、葉の光合成・蒸散速度の日中低下やその後の回復と並行して、根の呼吸速度も大きく変動していた。
測定対象とした4樹種のうち、3種において根の呼吸の日中変動が観測されたため、既に観測されたミズナラ、ヒノキ、シラカンバ、イヌツゲの5種と合わせて、計8種の樹木において、温度変化によらない”根の呼吸の日中変動”が存在していること、そしてその要因が、葉の蒸散速度と関係していることが明らかとなった。
しかしながら、葉の蒸散速度の変化に対し根の呼吸速度の変化に遅れが認められる樹種もある。今後の課題としては、その遅延の原因と、根の呼吸速度の日中変動のメカニズムを明らかにすることである。また、他の気候帯の樹種についても今後、根の呼吸の日中変動の存在を明らかにしていきたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] TEMPERATURE INDEPENDENT DIURNAL FLUCTUATION OF ROOT RESPIRATION AND ITS LINKAGE WITH WATER USE IN ABOVE-GROUND PARTS.2022

    • Author(s)
      Yukiko Bekku, Tsuyoshi Sakata, Seiya Katsuno, Syunsaku Hamaguchi, Miki Sakata,, Naoki Kachi, Atsushi Ishida
    • Organizer
      INTECOL 2022 in Geneva Swiss
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2023-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi