2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K11732
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Research Institution | Tokyo City University |
Principal Investigator |
田中 章 東京都市大学, 環境学部, 教授 (30350234)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 生物多様性オフセット / 定量評価 / 生物多様性バンキング / グリーン・リージョン / 流域バンキング / 地域循環共生圏 / ミティゲーション・ヒエラルキー / グリーンインフラ |
Outline of Annual Research Achievements |
里海バンクの検討として18年9月4日、静岡県南伊豆町、下田市にて過疎地域における可能性について下田市吉佐美区長(元下田市長)楠山俊介氏および同区青年団員と意見交換を行った。同時にアカウミガメの産卵地保全の看板設置式を、環境省関東地方環境事務所中田一誠氏、南伊豆町教育長佐野薫氏、河津建設株式会社社長河津市元氏らと、南伊豆町弓ヶ浜で行った。翌年3月6~7日、東京都大島町村松興業株式会社社長村松与志広氏らと島嶼版地域循環共生圏の可能性について意見交換を行った。 里山バンクの検討として、18年10月22日、開発を実施したサンデンホールディングス株式会社斉藤好弘氏と事後管理を担当しているサンデンファシリティ株式会社落合清勝氏に対して群馬県前橋市工場でインタビュー調査を行なった。翌年2月23日、千葉県酒々井町株式会社光真電設椿雄次氏と里山地域の利用の可能性について議論した。3月26日、本学にて東急建設株式会社佐藤たくみ氏、白幡研氏と横浜市の上郷開発事業に伴い形成されつつある生物多様性オフセットについて意見交換した。 グリーンインフラとしての都市型生物多様性バンクの検討として、横浜市中区百段公園にてバラ植物の無農薬無肥料栽培の実証実験を開始し維持管理をしながら、地域住民と都市部における無農薬無肥料栽培の可能性を検討した。 政策的な検討として、18年8月20日、静岡県立大学で提案者が実行委員長となり、AIC2018 in Shizuokaを開催し、そのテーマフォーラムにて「グリーン・リージョンと環境アセスメント」についてアジア諸国の研究者と意見交換を行った。 企業理念における生物多様性オフセットの動向については、19年3月1日に株式会社ブリヂストン稲継明宏氏と、さらに、国の動向として、2月13日、本学にて環境省環境影響評価課課長熊倉基之氏とアセス法での生物多様性オフセットについて意見交換した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
154名(内海外から66名)が参加したAIC2018 in Shizuokaを実行委員長として開催するとともに、「グリーン・リージョンと環境アセスメント」をテーマとしたテーマフォーラムを企画し開催した他、上記、研究実績の概要に示したように多様なステークホルダーとの意見交換を行ってきた。
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Strategy for Future Research Activity |
生物多様性オフセット、里山バンク、里海バンク、流域バンク、都市型バンクに相当する可能性のある事業、地域、政策、制度などについては、その発掘とケーススタディーを引き続き進める。さらに日本における生物多様性オフセットの実現に向けて、必要な検討を行う。また、海外の事例調査として、中国、フランスの動向について現地調査を含めて行う。このテーマの勉強会は、環境アセスメント学会生態系研究部会として引き続き行う。さらに定量評価手法に関して実務者の研究会を開催する。
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Causes of Carryover |
研究計画を見直し、2018年度の海外調査を2019年度以降への持ち越しするなどした関係で2018年度内の使用額が予想を下回ったため。 ただし、2018年度に使用しなかった予算については次年度、研究成果の発表に必要な旅費(国内外)、事例調査に必要な旅費、都市型バンク検討に必要な物品代金、研究成果をとりまとめる際に使用するコンピュータとプリンター代金として支出する予定である。
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Remarks |
2018年5月30日付「伊豆新聞に太陽光発電建設に対する環境アセスメントの課題」と題して伊豆半島における太陽光発電所建設の問題と環境アセスメントの関係について寄稿した
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[Presentation] Study on introduction of biodiversity offset in Japan2018
Author(s)
Seiji Arai, Ginko Tsujisaka, Akihiko Matsuoka, Koichi Ide, Shogo Ogasawara, Yasuhiro Kato, Yoshifumi Saiki, Taro Shiromoto, Yuki Togo, Tadashi Nishizawa, Yoshihiro Hori, Chikako Watanabe, Yosuke Watanabe, Takafumi Kawamura, Ayaka Matsumiya,Akira Tanaka e.t.
Organizer
The 12th Asia Impact assessment Conference in Shizuoka
Int'l Joint Research
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