2018 Fiscal Year Research-status Report
Japanese "Sugar Diplomacy" in the 1960s: Escaping Dependence on Cuban Sugar
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18K11772
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
ロメロ・ホシノ イサミ 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (40579471)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 砂糖 / 冷戦 / 日本・キューバ関係 / 国際砂糖協定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日・キューバ関係の外交史料の一次資料の探索とその読解が必要である。そのために、国内・海外の史料館に行く必要がある。本年度の予定では、東京にある外交史料館とワシントンDCの米国国立公文館に出張する予定であった。 しかし、日本の史料館の場合、毎月申請できる史料は3つに限られている。しかも、申請しても直ちに見ることはできない。申請してから1年ぐらいかかるものもある。そこで、私は職場の大学の学生に協力してもらい、多くの申請を行った。この作業は2019年8月まで終わる予定であり、ある程度見れるようになってから外交史料館の出張はない。今年度の後半に出張する可能性はあるが、まだ未定である。史料の中には日本とキューバ関係のみならず、国際砂糖協定における日本の政策、他の砂糖輸出国との関係(豪州、フィリピン、台湾、ブラジル)、さらに日本の対ラテンアメリカ関係、対日関係の史料も含まれている。 海外の史料館(米国)には、史料申請する必要はなく、昨年度の9月に2週間の調査を行った。その史料は多く、それを解読した上で、国内の学会で発表する予定である。今回は1950年から1969年にかける、日本の砂糖政策、日・キューバ関係に加えて、国際砂糖協定における米国の政策、米国の対キューバ政策に関する史料を獲得できた。 最後に、1950年代~60年代における日本の対ブラジル政策(砂糖)にも注目し、この史料分析を行う予定であり、ブラジルの調査も考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度に予定していた海外出張は無事に終わり、多くの史料を得ることができた。この読解が必要であるが、本年度にその作業ができる。一方、予定していた国内出張は史料の申請の影響でできなかったが、本学の学生の協力のおかげで、本研究に必要な史料を申請する事が概ねできた。この作業は本年度の夏には終わり、史料がある程度見れることができれば、東京の外交史料館に出張できる。 本年度はキューバの史料館に行く予定であり、その準備は問題なく行う事ができている。 また新しい史料を通じて、論文執筆と学会発表の準備を進める事ができる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
日本の史料館の史料が完全に見る事ができるのは来年度になる。その結果、日本側の本格的な史料分析は来年度になる予定である。その間に、米国側の史料、キューバの史料を中心に分析を行い、論文執筆をする予定である。 また、計画では米国の史料館に二回出張する予定であったが、英国に行くことを考えている。国際砂糖協定の本拠地はロンドンにあり、1950年代~1960年代にかけて、英国は世界の砂糖政策に大きな影響を及ぼした。その史料を見るtことできるので、この史料を研究に使いたい。また、英国は日本と同様に、米国の対キューバ政策から距離を置き、外交を関係を維持した。その意味で、英国の対キューバ路線も、本研究に重要だと考えている。
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Causes of Carryover |
2018年度は、書籍を買う予定であったが、最終的に使用しなかった。
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