2020 Fiscal Year Research-status Report
Japanese "Sugar Diplomacy" in the 1960s: Escaping Dependence on Cuban Sugar
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18K11772
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
ロメロ・ホシノ イサミ 帯広畜産大学, 畜産学部, 講師 (40579471)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | キューバ / 砂糖 / エルネスト ゲバラ / 日・キューバ関係 / 岸信介 / 池田勇人 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、新型肺炎の関係で予定していたロンドン出張が中止になった。同じように、2020年3月に予定していたキューバ主張も中止になった。さらに、職場のルールの影響で、東京での史料調査も中止になった。 東京では、1960年代後半の対キューバ政策、国際砂糖協定における日本の政策、そして、台湾、フィリピン、豪州など、1960年代の重要な砂糖輸国への政策の 史料が見られるようになっている。したがって、今年度は今まで手に入れた史料の調査に専念した。 その過程で、戦後の日本・キューバ関係にとって、もっとも大きなエピソードであった1960年の通商協定の史料調査を終えた。そこで、そのきっかけとなった「ゲバラ訪日」の史料分析を通じて、筆者が所属する日本国際政治学会の学術雑誌『国際問題』に投稿した。現在、この論文は査読中である。 次に、松下洌立命館大学教授が編集している本で、外交史料から見た日本・ラテンアメリカ関係のコラムを担当した。そこで、キューバや日本外務省について書いた。この本では、日本の対ラテンアメリカ援助政策がテーマであり、日本とラテンアメリカの研究者に多く読まれると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型肺炎の影響で、長期の国内・海外調査が不可能である。今年度も海外調査が困難である。したがって、当初、予定していた研究が大幅に遅れている。ワクチン接種が進めば、2022年3月には東京主張が可能となり、今まで申請してきた史料の写真を撮ることができると考えている。しかし、それでも、海外の史料がないと、研究は進まないと考えている。 それにもかかわらず、手に入れた史料の調査が全て終わり、現在、調べた情報に基づいて、1960年の日・キューバ通商協定の締結、1961年1962年(キューバ危機まで)の日・キューバ関係、1962-1964年(池田政権の終結まで)の3つの論文の執筆を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の海外主張が困難であり、必要な史料が不足している。特にキューバとロンドンの出張は不可欠である。現在、コロナの状況が治まるのを待ちつつ、科研の延長を申請する予定である。したがって、当初、考えていた豪州の出張は完全に中止することになると考えている。
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Causes of Carryover |
新型肺炎の影響で、去年度と今年度の海外出張費を利用できなかった。その理由で予定していた研究費を使用できなかった。
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