2021 Fiscal Year Research-status Report
Case study of Chinese governments' opening-up policies in higher education
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18K11776
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
黒田 千晴 神戸大学, 国際教育総合センター, 准教授 (30432511)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中国 / 高等教育 / 対外教育政策 / 国際化 / 事例研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、中国の高等教育における対外開放政策に関して、中国の文化・言語・教育など「知の対外発信」に関連する事項に焦点を当て、経済・文化・外交政策との関連を踏まえて検証し、実際の「国際高等教育」の場でどのように解釈され実践されているのか、中国及び関係国の高等教育機関を対象とした探索的事例研究を通して、その実態を明らかにすることを目的としている。更に一連の調査研究を通して、国際高等教育の領域における中国のプレゼンスの高まりが、関係国や地域の高等教育にどのようなインパクトを与えつつあるのか解明することが本研究の目的である。2021年度は、2019年度にタイ及びラオスの大学や政府系機関で実施した聞き取り調査のフォローアップや中国の大学での聞き取り調査、及び中国国家図書館での文献収集を予定していた。しかし、周知のとおり新型コロナウイルス感染症の流行拡大により、当初予定していた聞き取り調査や文献収集を実施することができず、研究の進捗に著しい遅れが生じた。特に中国は、ゼロコロナ政策を堅持しており、留学生の入国や人の国境を越えた往来を厳しく制限しているため、国際教育交流が停滞している状況にある。当初予定していた調査の代替として、中国政府が公表している文書や統計、さらに中国の大学の研究者が投稿している文献資料(学術論文、図書)を積極的に収集し、これらの文書を検証した。また、海外の研究協力者とメールやインターネット電話等を通して、コミュニケーションを取り可能な範囲で聞き取り調査を実施した。文献調査で明らかにした内容については、2021年8月に開催された留学生教育学会で発表したほか、学術雑誌への投稿を準備している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、当初予定していた海外調査が全く実施できなかったため、研究に著しい遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
昨今は諸外国において国境を超えた人の往来が再開されつつあるため、新型コロナウイルス感染症の動向を見極めつつ逐次研究計画を見直し、可能な範囲、可能な方法で調査を実施する予定である。一方、中国については2022年5月現在もゼロコロナ政策を堅持しており、入国にかかる制限が厳しいため、可能な範囲で現地の研究協力者の協力を仰ぎ、文献資料の収集やオンラインでのインタビュー調査などを進めていく予定である。なお、2020年は中国政府が2010年に公式発表した中国留学計画の完成年度であった。今後、当該計画を総括する中国政府の公式見解が発表されることが予想されるため、これらの動向を注視して検証を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症により、当初予定していた海外での聞き取り調査、文献資料収集のための調査が実施できなかったため次年度使用額が生じた。 次年度前半は、中国の学術文献や図書、統計資料、政府文書のデータベースを用いた文献調査を実施する予定であるため、データベース使用にかかる費用に予算を充当する。また、新型コロナウイルス感染症の状況を見極め、渡航が可能になり次第、予定していた海外調査を再開するために繰り越した費用を充当する。
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Research Products
(3 results)