2020 Fiscal Year Research-status Report
Invisible hands of Great Powers reaching for Indonesia in the Cold War: Critical examination to the Western Academia
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18K11785
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Research Institution | Kanda University of International Studies |
Principal Investigator |
高地 薫 神田外語大学, 外国語学部, 講師 (30345178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Horton William.B 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (00625262)
山本 まゆみ 宮城大学, 基盤教育群, 教授 (60709400)
北村 由美 京都大学, 附属図書館, 准教授 (70335214)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 冷戦 / 外交 / アメリカ合衆国 / 学術の政治利用 / インドネシア |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は最終年度となる予定だったが、コロナ禍のため、調査・研究が著しく滞ったため、国内での調査、これまでの研究発表での議論に基づいて、プロジェクト・メンバー全員が学会発表、講演、論文発表を行なった。8月31日から9月4日にかけてオンラインで開催されたAAS-in-Asia 2020: Asia at the Crossroads: Solidarity through Scholarship において、"Transgressing the Border between Academics and Politics: The CIA in the MIT Indonesia Project and Beyond"と題するパネルで、Mariko Tamanoi (UCLA)を座長に、本プロジェクト代表者髙地薫、分担者山本まゆみ、ブラッドリー・ホートンがそれぞれ"An Army-made Academic Network in Indonesia during the 1950s-1960s", "Political Lesson for a Naive Graduate Student: The Case Mojokuto Project", "Morning Star: Guy Pauker’s "Pre-CIA" Days and Indonesia"と題する発表をした。また、ホートンは9月30日に、北スマトラ大学(インドネシア)の招待講演にて研究成果の一部を発表した。北村由美(分担者)は2021年9月に出版されたStates and societies in motion : essays in honour of Takashi Shiraishi に研究成果の一部を"Parallel Development: Southeast Asian Studies and Library Collections" (pp.120-143)として寄稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
最終年度となるはずだった令和2年度には、新型コロナ・ウィルスの流行により、国外での研究調査が不可能になった。そのため、入手済の資料やインターネット上で可能な資料をもとに研究を進め、成果の一部を発表するに至った。しかし研究調査の最終チェックのために、インドネシアおよびアメリカでの現地調査が求められるため、その可能性を探るため、あるいは代替する手法を探るため、プロジェクトを一年延長せざるを得なくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
調査・研究について、今年度は、可能性は低いが、アメリカ合衆国およびインドネシアでの調査を行なう予定である。ただし、これが不可能になった場合に備え、現地での協力者を求め、資料の収集・輸送を行なう準備を進めている。成果発表については、現地調査の可否に関わらず、研究成果をまとめ、オンライン開催になっても国際セミナーにて研究成果を発表すると共に、学会誌ないし論文集として出版する原稿をとりまとめる。
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Causes of Carryover |
昨年度予算のほとんどは、インドネシアおよびアメリカ合衆国で現地調査をするための旅費等、そして最終年度に開催する国際セミナーのための費用であった。しかしコロナ禍のため、現地調査を実施できず、また研究自体に遅れが生じ、一年の延長を決定したため、国際セミナーも開催しなかったため、予算を繰り越し、当初の計画を取り進める。
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Research Products
(5 results)