2021 Fiscal Year Research-status Report
ブータンの村落社会内における共同活動についての多面的研究:成功度の要因と経済格差
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18K11811
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上田 晶子 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (90467522)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 農村開発 / ブータン |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、新型コロナウィルス感染症拡大のため、必要なフィールドワークができず、研究内容は昨年度からの持ち越されていた。 本年度は、ブータンにおける伝統的な形の農・畜産・森林作業の相互扶助の状況と、近年、農業省によって導入されている協同組合や乳製品加工ユニット、そしてコミュニティ・フォレストの活動について、現地調査を行う予定で準備を進めていた。これらの集団での作業の形態の差を人々の視点から明らかにし、伝統的な共同作業の形態と、「開発」の名の下に政府が進める共同作業がどのような状況のなかで、どのように人々に理解されているのかを明らかにするのが目的であ る。また、一昨年度において、新型コロナウィルス感染拡大のため実施できなかった場所での調査も併せて行うことを期待していた。しかし、本年度も新型コロナウィルスの世界的な感染拡大は続き、現地ブータンへの渡航は叶わず、予定していた現地調査は実施できなかった。次善の策として、質問票を現地に送り、本研究に協力してもらっている大学を通して、質問票の実施と回収を行う方法も探ってみたが、現地でも、ロックダウンなどが行われており、現地の協力者に質問票の実施を依頼できるような状況ではなかった。本研究は、現地での聞き取り調査をその核とするものであり、文献やその他の資料でそれを補えるものではないことから、今後の新型コロナウィルスの感染状況を注視しながら、現地の協力大学とも連携をし、どのような形で研究を進めることができるかを見定めながら進めることになると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記のように、今年度予定していた現地調査が実施できなかったこと、そして、今後の見通しが具体的に建てられない状況にあることが理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
現地の受け入れ機関であるブータン王立大学農業カレッジの教員と綿密に連絡を取りながら、どのような形での現地調査が可能かを探る。
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Causes of Carryover |
予定していた現地調査が実施できなかったことが理由である。今後、現地調査がどのように可能であるかを、現地の協力大学と打ち合わせを重ねながら、現実的な方法を探りたい。
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