2021 Fiscal Year Research-status Report
アメリカ合衆国ハワイ州における野生動物の新たな資源化をめぐる社会動態に関する研究
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18K11817
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
安田 章人 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (40570370)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アクシスジカ / 狩猟 / 野生動物管理 / ハワイ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アメリカ合衆国ハワイ州に生息するアクシスジカ(Axis axis)を事例に、野生動物の新たな資源化と地域社会の関係性に焦点を当て、「環境ガバナンスと資源管理に関する理論的研究」、「フィールドワーク」、「調査地への研究成果の還元と応答」の3つを柱として、資源利用をめぐる社会動態を分析することによって、野生動物保全と資源管理に対する考察をおこない、人と野生動物の共存関係の構築に資する研究成果を目指すことを目的としている。 新型コロナウイルスの影響で1年延長した4年目にあたる2021年度は、補完調査をおこなうために調査地への渡航を検討していたが、やはり新型コロナウイルスによる行動制限がネックとなり、実現しなかった。そのため、これまでのデータの整理と、再延長を見越し、渡航のための準備をおこなった。具体的には、アクシスジカの利用と保全に関する聞き取りデータの文字起こしと分析をおこない、関係文献とのすり合わせをおこなった。また、現地への渡航のために、ワクチン接種を2度おこなうとともに、渡航制限に関する情報収集をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの世界的な蔓延によって、調査地に渡航することができず、補完調査を実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
渡航制限の緩和が開始されたため、今夏に補完調査をおこなう。そこでの成果とこれまでの結果と融合し、考察を進め、関係学会での発表と学術論文への投稿をおこなう。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの世界的な蔓延によって、調査地に渡航することができず、2020年度の秋におこなう予定だった補完調査を実施することができなかった。本計画をさらに1年延長し、2023年度内におこなう補完調査等に予算を充てる。
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