2023 Fiscal Year Research-status Report
グローバル映画流通網におけるアジアと日本の市場比較:配給を中心に
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18K11831
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
笹川 慶子 関西大学, 文学部, 教授 (30339642)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 映画 / 流通 / 供給 / 産業 / 日活 / 天活 / 映画館 / デヴィッド・P・ハウエルズ |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナの影響で2020年度に予定していたニューヨークとサンフランシスコでのアメリカ現地調査は2021年度そして2022年度に延期し、状況が改善されないためさらに2023年度に延期した。また2021年度に予定していたシンガポールなどアジア各地での調査も同じ理由で2022年度そして2023年度に延期した。しかし2023年度はアメリカでの調査は実行できたが、アジア各地での調査は実行できなかった。 よって2023年度はアメリカでの調査の結果を踏まえて2021年度と2022年度に日本でおこなったアメリカ映画供給に関する研究を補足訂正し、国際学会で「デヴィッド・P・ハウエルズ社と環太平洋映画供給」を発表した。そのあとアメリカの供給と比較しながら同時代の日本の供給を調べ直して、論文「日本の映画供給を視覚化する――1900-1910 年代」にまとめた。ほかに2021年に開設したサイト「帝キネ」https://teikine2021.omeka.net/ のメンテナンスをおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナの影響で2020年度から2023年度に延期した東京およびサンフランシスコでの現地調査を実行して、それまでに行ったアメリカ映画供給に関する研究を補足訂正し、そのうえで同時代の日本の供給を調べ直して論文にまとめたが、アジア各地での現地調査はいまだ実行できずにいるため、研究全体の進捗は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
残された予算で可能な限り必要な現地調査を行い、研究に反映する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナの影響で2020年度に予定していた東京およびニューヨーク、サンフランシスコでの現地調査、2021年度に予定していた東京およびシンガポールなどアジア各地での現地調査、2022年度に予定していた東京およびサンフランシスコでの調査が実行できず延期したため。2023年度に東京、サンフランシスコでの現地調査を実施したが、2024年度も東京、アメリカ、アジアの優先順で可能な限り実行する予定である。
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Research Products
(3 results)