2020 Fiscal Year Research-status Report
Anthropological analysis of wine tourism policies from international comparative perspectives
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18K11861
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Research Institution | Ryutsu Keizai University |
Principal Investigator |
児玉 徹 流通経済大学, 流通情報学部, 教授 (50420592)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ワイン / 観光/ツーリズム / 地域ブランド / 地理的表示 / テロワール / 環境保全 / 情報デザイン / 政策人類学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度においては、コロナ禍のために、当初予定していた海外及び国内におけるフィールドワークは実施できない状況であったため、予定を変更し、2018年度及び2019年度において実施した国内外でのフィールドワーク調査において得られた情報の分析、2018年度及び2019年度に収集した様々な関連文献の分析、そして2020年度において収集した関連文献の分析に集中して取り組んだ。 この2020年度において実施した研究活動においては、ワインに関する地域ブランドの推進とワインツーリズムの推進との間のポジティブな相関関係を再確認しつつ、その相関関係を基盤としながら、地理的表示制度とテロワール概念の関係性に関する多面的分析、ブルゴーニュを事例とした地域ブランドの創造と推進に関するケーススタディ、スペインのワイン産地を事例とした地域ブランドの創造と推進に関するケーススタディ、ワインに関する環境保全型の地域ブランドの推進に関する国際比較分析などを行った。また、この研究活動においては、日本酒に関する地域ブランドの推進及び日本酒ツーリズムの推進に関する調査も比較対象として実施し、本研究課題に関する分析視点の深化と多角化に努めた。 これら2020年度において実施した研究活動の成果については、様々な学術ジャーナル及びオンラインの国際学会(フランスのストラスブール大学ビジネススクールとオーストラリアの南オーストラリア大学ビジネススクールの共同主催のもとに開催されたThe 2nd International Research Workshop on Wine Tourism/2020年9月17日〜18日)において発表した。それら発表済み研究成果については、「2020年度 実施状況報告書」の「研究成果」を参照されたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度においては、コロナ禍のために、当初予定していた海外及び国内におけるフィールドワークは実施できない状況であったが、上述のとおりこの状況に柔軟に対応し(上記の「研究実績の概要」を参照)、研究成果をコンスタントに生み出して、国内外に向けて発表してきている。
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Strategy for Future Research Activity |
いまだコロナがいつ収束するのかが見えない状況であるが、2021年度においては、状況を見極めながら、コロナの収束状況から可能であれば適宜フィールド調査の予定を組み込みつつ、インターネットを駆使した調査、そして文献調査を集中的かつ継続的に実施し、研究成果の国内外に向けた発表に取り組んでいきたい。
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Causes of Carryover |
コロナのために当初予定していた国内外でのフィールド調査が実施できなかったため。2021年度においては、コロナの収束状況を見極めながら、フィールド調査を可能な限り実施し、その他文献調査やインターネットを駆使した調査を実施して、適正に予算を消化していきたい。
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