2023 Fiscal Year Annual Research Report
Research of Human resource management in the ryokan business.
Project/Area Number |
18K11863
|
Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
岩崎 比奈子 武蔵野大学, グローバル学部, 講師 (60816198)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
テイラー 雅子 大阪学院大学, 経営学部, 教授 (20330376)
池知 貴大 公益財団法人日本交通公社(観光政策研究部、観光地域研究部、観光文化情報センター), 観光政策研究部, 研究員 (40816196) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 旅館業界 / 人材確保 / 観光地経営 / 関係性人的資源管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となる今年度は、本研究の目的である「観光地が一体となって『旅館従業員の持続的な確保』を可能にする現実的なフレームワークの構築」に向けて、検証がまだ不充分な論点を確認するための調査を実施した。 調査設計の経緯としては、本研究も終盤となり、これまでに実施したヒアリング調査やアンケート調査の結果から、旅館業界や観光地での就労に絞って課題を抽出し対策を検討するだけでは、課題の解決策としての「現実的なフレームワークの構築」は難しいということが明らかになった。そこで、これまでの検討に加えて、「働くことへの意識」や「宿泊業界で働くこと」について、現在の日本人の志向を把握したうえで、旅館業界が就労先として選ばれるためにはどのような対策が必要か、観光地が一体となって取り組むべきことは何かについて検討することも必要なのではないかと考えるに至った。 以上のような次第で、今年度は全国の18歳以上を対象にウェブ調査を実施した。また、就業後の離職意思に影響する要因を理解するために、在職人材に対するウェブ意識調査も併せて行った。 本研究の成果報告は今後、論文発表等の形で行う予定であるが、宿泊業界や観光地へは、複数の温泉地の旅館経営者や観光地域づくり法人(DMO)、行政といった観光地の関係者が集って議論している「温泉まちづくり研究会」(事務局:(公財)日本交通公社)や、研究代表者および研究分担者が携わる研修事業の中で紹介するなど様々な機会を捉えて広くフィードバックしていく予定である。
|