2020 Fiscal Year Research-status Report
ワインツーリズムの空間的展開と地域の変容に関する総合的研究―スペインを事例にして
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18K11887
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
畠中 昌教 久留米大学, 経済学部, 准教授 (40461470)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | スペイン / ワインツーリズム / 持続可能性 / ワイン生産地域 / 原産地呼称制度 / バスク州 / アストゥリアス州 / 景観 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は国内での先行研究や二次資料などの収集と整理、Instituto Superior del Medio Ambiente などによるMOOCを通じてGIS・QDA・統計パッケージの訓練を行った。また、国内外のウェビナーへの参加することでスペインを中心とした観光地理学、ワインツーリズムに関する研究の最新動向の把握、研究者・専門家との意見交換を行った。 令和2年もスペイン現地調査を予定していたものの、スペイン、日本共に新型コロナウイルス感染が終息せず海外渡航が制限されたことから、現地調査を行うことは出来なかった。そこで、スペインに関する調査についてはオープンデータなどウェブサイト上に公開されているものを集めるとともに、これまでの現地調査で繋がりのできた関係者には電子メールやビデオ通話アプリを利用したフォローアップや追加調査を行った。また、これまでに入手した資料や情報については整理と分析を行った。 ここまで得られた研究成果の途中経過については、久留米大学比較文化研究所地中海地域研究部会研究会(2020年12月15日)、地域経済学会西日本支部研究会(2021年3月21日)などで口頭報告を行った。 以上のことから、新型コロナウイルス感染拡大が一年以上続き現地調査が行えないことから調査研究は予定通りに進んだとはいえず、海外渡航せずに調査可能な内容に修正し調査・研究を進めたものの、予定していた成果を得ることは難しかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和2年度は、事例となる州・市において一次資料収集、聞き取り、参与観察などを行い、各対象地におけるワインツーリズムの空間的展開と地域への影響を確認する予定であった。 しかしながら、対象期間中は新型コロナウイルス感染拡大が止まらず、担当講義が遠隔授業化したため講義形式・内容などの再編に時間を取られたため、当初計画していた研究時間の確保は困難であった。 また、当該年度中に現地調査を計画したものの、スペイン、日本共に新型コロナウイルス感染が終息せず海外渡航が制限されたことから、現地調査を行うことは出来なかった。対策として日本からでも実施できるような電子メールやビデオ通話アプリを利用したフォローアップは行ったものの、本年度の研究の進捗状況は遅れていると言わざるを得ない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度には、令和2年度に実施できなかった事例となる州・市における一次資料収集、聞き取り、参与観察などに関する本調査を行い、対象地域におけるワインツーリズムの空間的展開と地域への影響を確認することを目標とする。ただし、日本、スペイン共に新型コロナウイルス感染拡大は収まらず、今後の回復度合いや渡航可能性は不透明なままである。今後は情報収集に努め、安全かつ柔軟な現地調査に務めるとともに、渡航できない場合でも可能な限り研究をすすめる体制を構築する。 また、令和2年度までに入手した先行研究、資料、データを整理し、事例分析を行うことを継続すると共に、研究枠組み、分析方法の充実と見直しを行う。また、引き続き研究結果の発表準備を進め、国内外の学会にて報告を行い、他の研究者の意見や批判を得て、学術論文として発表し、研究成果報告書の作成に反映させる。
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Causes of Carryover |
令和2年度は、科研費に加えて、所属大学の個人研究費などが使用可能であったため、所属大学の研究費をまず使用し、不足部分を科研費で補った。一方で、スペインにおける新型コロナウイルス感染拡大により現地調査が実施できなかった。以上の理由によって未使用予算が発生している 令和3年度は、事例となる州・市において一次資料収集、聞き取り、参与観察などを行い、各対象地におけるワインツーリズムの空間的展開と地域への影響を確認することを考えており、現地渡航が難しい場合は遠隔手段を用いた調査を行う。 未使用予算については、令和3年度度予算に繰り越し、消耗品、旅費、書籍・物品費などとして有効利用する。
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Research Products
(3 results)