2018 Fiscal Year Research-status Report
アフリカにおける紛争と女性のエージェンシーに関する基礎的研究
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18K11903
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
眞城 百華 上智大学, 総合グローバル学部, 准教授 (30459309)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アフリカ / 女性 / ジェンダー / 紛争 / 解放闘争 / エージェンシー / 女性史 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、エチオピア、エリトリア、南アフリカ、ジンバブウェにおける調査を実施した。8月~9月にかけて、エチオピアでは農村における元解放戦線の女性兵士、ならびに支援した女性たちに対する聞き取り調査を実施した。エリトリアにおいても元解放戦線の女性を対象とする調査を行った。10月には国際エチオピア学会においてエチオピアの解放戦線の女性政策ならびに女性の参画に関する研究発表を実施した。 エチオピアにおける研究成果を、英語論文にまとめ、 Sophia Journal of Asian, African, and Middle Eastern Studiesに掲載した。同雑誌の特集号「Women in Modern Ethiopia」の編集も行った。 2月から3月にかけて、南アフリカ(ヨハネスブルグ・ケープタウン)、ジンバブウェを訪問した。南アフリカではアフリカにおけるジェンダー研究の拠点で今後の研究について議論を行った。また史料館における史料の渉猟、ANCの女性解放運動家にもインタビューを行った。 ジンバブウェでは、大学関係者と今後の研究の方向性について議論を行った。また関係諸機関と今後の調査・研究を進めるための折衝、調整を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
従来研究を実施しているエチオピアにおいては調査も順調に進展し、国際学会での発表、英語論文の執筆など成果の公開が予想よりも早く実現した。 調査期間が限定されてはいるが新たな調査地でも研究が開始できており、次年度の研究につながる準備や折衝が進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、前年度の研究成果をまとめ、新たに文献、論文の渉猟、分析を行う。 また、調査の進展が期待できる南アフリカならびにジンバブウェにおいて夏に集中的に調査を実施する。ジェンダー研究が盛んな南アフリカの諸大学において研究に関する議論や研究成果の公開も目指す。2,3月にはエチオピア・エリトリアも再訪予定である。
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Causes of Carryover |
学務により調査期間が限定されたため、調査費用の一部を次年度に繰り越した。 2019年度予算と合算し、調査費用として使用する予定である。
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Research Products
(3 results)