2019 Fiscal Year Research-status Report
Labour and gender in postwar Okinawa
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18K11912
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Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
成定 洋子 沖縄大学, 法経学部, 教授 (60637388)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ジェンダー / 労働 / 沖縄 / 売買春 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、以下の三つの作業を中心とした研究活動を実施した。第一に、2018年度に引き続き、労働とジェンダーに関する先行研究を整理するとともに、戦後沖縄における女性労働問題・女性労働運動に関するデジタルアーカイブ化と女性労働問題に関わるネットワーク化に向けて、女性労働問題の資料収集とともに、バスガイド35歳定年撤廃訴訟の元原告である城間佐智子氏による特別講演会を実施した(2019年7月18日)。
第二に、軍占領初期の沖縄本島における売買春と性病管理に関する資料を収集するとともに、ポール・スキューズ文書(沖縄県公文書館所蔵 エドワード・フライマス文書に所収)の一部を翻訳した。米軍占領初期の沖縄本島における売買春と性病管理をめぐる米軍布告の成立過程と背景を明らかにしながら、買春という女性の身体管理の問題をローカルかつグローバルな視点でみることを促した。
第三に、UCLAレイバーセンター所長ケント・ウォン氏を含む米国の労働運動研究者ら7名を特別講師として招聘した国際ワークショップ「沖縄におけるレイバーセンターの可能性を考える」(2019年10月22日)において、米国における労働研究教育センターの歴史や最賃運動における役割・意義を考察するとともに、米国各地と沖縄県の労働問題解決に向けた学生と講師とのグループワークを実施した。2020年2~3月、米国のレイバーセンター調査研究を行う予定だったが、昨今の事情により延期することとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨今の事情により海外での調査研究が困難となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、2019年度の研究活動を継続しつつ、海外・沖縄県内外における調査研究の実施可能性を見極めていく予定である。2020年度の出張が難しい場合は、2021年度に延期することも視野に入れて、研究計画を随時検討していきたい。
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Causes of Carryover |
2019年度は、2020年2~3月、米国のレイバーセンター調査研究を行う予定だったが、昨今の事情により延期することとなったため。
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Research Products
(4 results)