2020 Fiscal Year Research-status Report
Labour and gender in postwar Okinawa
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18K11912
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Research Institution | Okinawa University |
Principal Investigator |
成定 洋子 沖縄大学, 経法商学部, 教授 (60637388)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ジェンダー / 労働 / 雇用 / セクシュアリティ / 米軍基地 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、パンデミックの中、2019年度に予定していた米国における調査研究を再び延期せざるを得なかったことから、2018年度・2019年度に引き続き、労働とジェンダー、労働・ジェンダーと表象に関する先行研究を整理・検討するとともに、下記の二点を中心とした作業を行った。
第一に、これまでに収集した戦後沖縄における女性労働問題・女性労働運動に関するデータ資料のうち、米国占領下における「メイド」に関する琉球政府の調査資料を再検討すべく、①「職業補導(家庭メイド)実施について」(琉球政府労働局職業安定課、1956年1月1日~11月1日、)、②「軍関係メイドの実態」(1970年4月、琉球政府労働局婦人少年課)、③「軍関係メイドの実態調査」(琉球政府労働局、1971年6月1日)、及び④⑤「B. O. Q. メイドの調査票」データ(琉球政府労働局、1969年11月9日~12月12日、1969年10月23日~1970年1月26日)など、沖縄県公文書館所蔵の一連の関係資料の整理と精査を実施した。
第二に、米国における大学付属の様々な労働研究教育センター設立の歴史的経緯や背景を比較検討することで、労働研究と労働教育、労働運動(労働組合・労働者センターなど)との複雑な関係性を多角的に検討・可視化にするとともに、オンライン・ワークショップや調査研究報告書など、UCLAレイバーセンターにおける現在的かつ実践的な取り組みを検証することを通して、パンデミック下におけるレイバーセンターの役割・意義、そして個々人と労働組合・行政・教育機関・民間企業などの独立した各組織をつなげる形態や在り方の可能性を具体的に検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年からのパンデミック状況により、海外や沖縄県内外での調査研究が困難となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、2019~2020年度の研究活動を継続しつつ、今後、海外・沖縄県内外における調査研究の実施可能性を見極めていく予定である。2021年度の出張が難しい場合は、オンラインによる研究方法も視野に入れて、研究内容・計画を随時柔軟に検討していきたい。
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Causes of Carryover |
パンデミックにより、2021年度に県内外・海外における調査研究が難しい場合は、随時研究内容・方法を柔軟に変更する予定である。
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