2024 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a social presentation method aimed at succeeding the value of planning heritage
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18K11955
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| Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
西成 典久 香川大学, 経済学部, 教授 (90550111)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2025-03-31
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| Keywords | 都市計画遺産 / 都市計画史 / 社会的プレゼンテーション / まちづくり教育 / シビックプライド / 城下町 / アイデンティティ / 総合学習 |
| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、我が国の都市計画がこれまでにつくりだしてきた都市空間の遺産的価値を探求し、そうした遺産的価値を市民に対して伝えていく手法(本研究では「社会的プレゼンテーション手法」と呼ぶ)を実践的に構築し、把握することを目的としている。 本年度まで、「まちの記憶研究会in高松」を起ち上げ、社会的プレゼンテーションのコンテンツ検討として新たにイラストレーター、デザイナー、ライターの方々に加わってもらい、都市空間の遺産的価値を伝える方法について検討を重ねた。また、高松を対象とした都市形成史の研究を進め、成果は高松歴史資料館やボランティアガイド協会の講演会で発表した。また、若年層に向けた社会的プレゼンテーションの効果把握を検討するためのイラストを作成し、これまでの研究成果をもとに、書籍『高松 海城町の物語』を執筆・出版した。 本年度は実質的な最終年度であり、都市空間の遺産的価値を伝えていく社会的プレゼンテーションに関するアクションを実施した。具体的には、これまで本研究で取り組んできた「まちの記憶」を体感できるイラストや城下図、名所図会等の大型パネルを作成し、期間限定で市民に向けた展覧会を実施した。場所は香川大学博物館にて、期間は2024年10月から12月、高松を対象とした絵図、写真、イラストなど計36点、特別展「景観からみる『高松 海城町の物語』」と題する展覧会を開催したところ、1,316名の入場者数をえた。また、アンケート調査によって成果把握を試みたところ、展覧会を通じて「香川・高松への興味関心が高まった70%」「香川・高松への愛着がわいた70%」「香川・高松の印象が変わった59%」の回答を得た(n=145人)。本研究により、都市空間の遺産的価値を伝える社会的プレゼンテーションとして、「まちの記憶」を題材とした展示会を実施し、一定の成果が得られた。
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