2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a design learning program for educators focusing on the process of attitude change
Project/Area Number |
18K11967
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
上平 崇仁 専修大学, ネットワーク情報学部, 教授 (20339807)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | デザイン態度 / デザイン思考 / ワークショップ / コ・デザイン / 情報教育 / 情報デザイン / 協働デザイン / プロトタイピング |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は5つの研究計画から3)教育者に対する「デザイン態度」に関する視点の提案、4)教育者向けデザイン学習プログラム、5)普及活動の機会の3点を組み合わせながら研究活動に取り組んだ。 ■活動1:前年度研究で得た示唆をもとに、鹿児島県阿久根市において、実地型デザインリサーチ教育の設計を行った(参加者14名)。ここではデザイン研究者だけではなく、人類学者を招聘した。ともに宿泊するフィールドワークに同行することで、学修者の目の前でいっしょにつくるプロセスの中で専門家としての「態度」を感じることができる環境を考慮した。考察の結果、見えにくい態度を意識するためには、専門家の現地でのふるまいや反応を感じるとともに、自身の活動をあとから吟味して位置づけ直すリフレクションの機会が極めて重要であることを再確認した。そこでデザインリサーチの成果の一環として、冊子「阿久根に投げ込まれた11個の小石」を作成した。この冊子は、参加した学修者のフィールドを分担して記述したノートを収録するとともに、もうひとつのコンテンツとして専門家による座談会を企画した。それぞれの学修者のノートを題材に、記述された主観的な経験を相対化すること、そして他者とも共有可能にすることを目的としている。この構造には、2020年度に実施した2層式オンラインワークショップの経験を活かされている。 ■活動2:「高等学校情報科等教科によるデジタル人材の供給体制整備支援事業」のアドバイザーの機会を得て、教材作成の監修として協力した。また情報Ⅱのオンライン講演会(2月16日)に登壇し、発言内容で本研究で得た〈教育者のデザイン態度〉についての知見を全国の情報教員へと還元することができた。 ■活動3: これらの活動をもとにデザイン研究者および高等学校情報科の科目調査官ともディスカッションし、最終的なプログラムのありかたについて検討を行った。
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Research Products
(2 results)