2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K12000
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Research Institution | Keiwa College |
Principal Investigator |
一戸 信哉 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (50326625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
房 文慧 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (40319017)
井出 明 金沢大学, GS教育系, 准教授 (80341585)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ダークツーリズム / 情報リテラシー / エコツーリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、新型コロナウイルスの感染拡大により、海外出張・国内出張ともに困難な状況に陥ったため、予算執行は滞り、研究機関を延長することとした。研究活動は各自の成果物の執筆が中心となった。研究代表者の一戸は、教育活動の中で、「映像制作」と並行して行っている「ラジオ制作」に関する実践をまとめることにより、地域観光情報等をコンテンツとして普及させていくという視点から課題を模索した。情報リテラシー領域でも、情報ネットワーク法学会において、「キャンセルカルチャー」に関する分科会をオンラインで企画し、パネリストとして参加している。 また、台湾での調査の成果報告を論文として発表している。新潟県内各地域の地域観光情報、とりわけ「戦争と平和」に関連する資料収集に注力しており、今後その成果とりまとめを行う見通しである。
研究分担者の井出は、新型コロナウイルス時代の観光のあり方について、海外での論文を発表したほか、『悲劇の世界遺産 ダークツーリズムから見た世界』(文春新書)を出版した。「悲しみの歴史をめぐる」ダークツーリズムについて、社会一般からの理解を得ると同時に、ポストコロナ・Withコロナ時代の観光において、ダークツーリズムが果たすべき役割、視点について、問題提起を行っている。 研究分担者の房は、中国東北部におけるエコツーリズムについて、新たな視点・情報を盛り込んだ研究を行っている。本研究組織に対しては、「ダークツーリズム」の観点のみならず、エコツーリズムの観点を示すことに寄与した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予算執行面では、海外・国内出張を伴う調査が実施不可能な状態に陥り、1年間の延長を余儀なくされた。それぞれの研究成果は着実に発表されてきており、後半の研究は、いわゆる「マイクロツーリズム」に着目したものにシフトしているが、これまでの海外調査の蓄積と地域内での着実な研究を組み合わせる形で、最終的な成果をまとめる方向にある。 情報リテラシーに関連した領域においては、映像とラジオに関する教育実践について、研究代表者が成果報告を行っているが、これらをさらにダークツーリズムの手法を取り入れて実践し、成果にまとめることができるか、検討を行うことを予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、新潟県及び石川県を拠点として、それぞれに近隣の遺構とダークツーリズムという観点を中心に調査を継続しつつ、国内外でのさらなる調査の可能性を模索する。同時に、研究チームでの協議と連携は、オンラインツールを利用して実施する。
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Causes of Carryover |
最終年度に予定していた、移動を伴う調査活動が、感染症の拡大により完全に停止したため、その後の感染状況の変化を見ながら実施のタイミングをはかることになった。結果的には新潟県及び石川県を中心にして、移動を極端に制限して研究活動を続けてきたが、使用額は大幅に減少することになった。その結果、研究期間を一年延長することにした上で、研究チームで協議しつつ、「マイクロツーリズム」と「ダークツーリズム」の結節点を探る形で成果をまとめる形で支出するか、当初の計画通り、海外を含めた「ダークツーリズム」に関する調査を再開するかを判断し、取りまとめを図ることとする。
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Research Products
(7 results)