2022 Fiscal Year Annual Research Report
Research on the advancement of local tourism information and information literacy
Project/Area Number |
18K12000
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Research Institution | Keiwa College |
Principal Investigator |
一戸 信哉 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (50326625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
房 文慧 敬和学園大学, 人文学部, 教授 (40319017)
井出 明 金沢大学, GS教育系, 准教授 (80341585)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ダークツーリズム / 観光学 / 情報メディア / エコツーリズム |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となった2022年度は、各研究者がこれまでの検討にくわえて、「観光情報」に関する新たな成果物を生み出すべく、活発な研究活動を行った。研究代表者の一戸は、沖縄でのダークツーリズム調査を実施し、「移民」「沖縄戦」等いくつかの観点から、観光情報の集積状況をとりまとめて、論文として発表した。また、2019年度調査に基づいた論文では、学生による映像制作の可能性という観点を加えた検討を加えた。すでに中国東北部や沖縄に関しては、いくつかの学生によるドキュメンタリー作品の制作を指導しており、こうした教育実践から、映像コンテンツの制作により、学生本人が学びの機会を得るとともに、それらのコンテンツの集積と共有が、「観光情報」にもインパクトをもたらす可能性を模索した。房は鶴岡・佐渡をフィールドにした持続可能な観光に関する調査結果を論考として発表、井出は観光マーケティングにおけるARの意義について、独自の視点を提示している。
研究期間をつうじて、研究代表者は国内外様々な地域における「観光情報」の現状、とりわけ「ダークツーリズム」に関する情報の現状について、多くの知見を得るとともに、「悲しみの歴史」を記録し共有する営みが、今日の情報ネットワーク上に反映されているか、検証を試みた。SNS、AI、情報モラル教育、映像制作など、従来から取り組んできた「情報メディア」領域での研究教育活動との接続についても、検討を加えている。 研究分担者の井出は、移動の制約が大きかったコロナ禍においても、これまでの蓄積から「ダークツーリズム」に関する多くの論考を残し、マイクロツーリズムとして北陸地域でのダークツーリズムの可能性について、多くの掘り起こしを行っている。同じく研究分担者の房は、環境経済学の立場から、エコツーリズムについて、本研究プロジェクトに貢献する独自の観点で検討を加えることができた。
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Research Products
(6 results)