2018 Fiscal Year Research-status Report
知能ロボットの社会的随伴性と人間コミュニティにおける受容メカニズムの解明
Project/Area Number |
18K12008
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
林 宏太郎 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80728345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 優一 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (80726860)
佐藤 健 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40402242)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Human Robot Interaction / Ethnography / 宗教・儀礼 / 知能ロボティクス / 社会言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度前半期:ロボットが人間コミュニティに入り協働作業を行った際に生じるコミュニティ内で起こる変容の観測を行うに当たり、まずはコミュニティへの投入を行いうるコミュニケーション・ロボットの選定を行った。ロボホン、COZMOなどを購入し、その能力の検証を行った。並行して、近年性能の工場著しいスマートスピーカーの可能性を模索した。Google Home、Line clova、Amazon Echoなどの調査を行い、教育目的である場合、スマートスピーカーのほうが現状有用であることを確認した。特にGoogle Homeの英語教育における有用性を確認したため、これを使用した授業を実施することを計画した。一方で、人らしさがロボットの受容にどのように影響するかを解明するため、人らしさをGoogle Homeに付与するロボットの開発を行った。これはGoogleHomeの動作とは別系統の制御によって、人に対して視線による社会的刺激を与え続けるという振る舞いを行う。これを初年度後半期に実施を予定する。 初年度後半期:GoogleHomeと、人らしさを付与したGoogleHomeを用いた授業を1名の学生相手に実施した。GoogleHomeを実際に使用するにあたる制限や、人の目を見る行動の振る舞いの改善点などを発見した。また、後半期より獨協医科大学の協力を得ることができ、2年度前半において授業におけるGoogleHomeの投入実験を行うことを予定している。後半期においては、そのために人らしさを付与するロボット8体の開発と作成を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度に予定していた、授業におけるGoogle Homeを使用した授業が予定通り行えなかった。理由は授業参加者が1名しかおらず、その効果を実証するにおいて当初予定しているものとは異なってしまったためである。また、獨協医科大学における授業において、GoogleHomeの仕様が多人数の授業に対応しておらず実験の見直しが必要となっているためである。
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Strategy for Future Research Activity |
現状うまく言っていない要素であるGoogle Homeを授業内で使用できるよう、音声認識の向上や運用面の見直しを行う。並行して、少人数の授業においてロボットの投入を行い、問題点の洗い出しなどを行う。2年度においてはシステムの再構築や実験方法の見直し、また他のロボットがないかを検討する。
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Causes of Carryover |
予定していた授業実験に1名しか参加がなく、獨協医科大学における実験が2年度前半において決定したため、本来予定していたロボット開発費用や被験者謝金を2年度に回すこととした。初年度では実験計画が定まっておらず、必要な物品の見通しもつかなかったことが理由である。2年度においてロボットの改良に必要な資金や実験に使用する追加物品の購入費用として使用する。
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