2021 Fiscal Year Research-status Report
多感覚の表象に基づく言語の理解と表出に関わる脳機能モデルの構築
Project/Area Number |
18K12019
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Research Institution | Tohoku Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
柴田 寛 東北文化学園大学, 医療福祉学部, 准教授 (00614900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 健二 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (50586021)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | fMRI / 言語刺激 / 言語表象 / 運動表象 / 脳機能モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では言語の理解と表出に多様な感覚表象が関与していると仮定して、その処理過程を説明する脳機能モデルを構築することを目的としている。特に外的に提示される多様な刺激から、内的に多様な表象を生成する際の脳内処理過程の解明を進めている。 2021年度はfMRI実験を再開させたが、その直後にCOVID-19の感染が急速に拡大したため実験を中断した。そのため2021年度は、研究代表者と研究分担者がオンラインでミーティングを実施するなどして、これまでの研究成果をまとめて、今後の研究計画を検討した。 研究成果の一部は国際雑誌に投稿した(査読中)。この研究では最近の研究から得られている知見も取り入れることで、外的に提示される運動に関する言語刺激もしくは写真刺激(どちらも視覚刺激であり主に後頭葉と側頭葉の関与を想定)から、教示にあわせて言語表象もしくは運動表象(主に前頭葉と頭頂葉の関与を想定)を内的に生成する際の脳内処理過程の説明を試みている。 そのほかこれまでに実施した研究についても論文の執筆を進めた。さらに2022年度のfMRI実験の再開準備、およびれまでの複数の研究から得られた結果をまとめた脳機能モデルの構築を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度に予定したfMRI実験はCOVID-19の感染拡大により中断した。それにともない脳機能モデルの構築も遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は2021年度に中断したfMRI実験を再開させて、これまでの研究成果をまとめて発表していく。
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Causes of Carryover |
COVID-19の感染拡大により2021年度に中断したfMRI実験を2022年度に実施する。MRI使用料、実験参加者謝金、実験補助謝金、旅費に使用する。
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