2019 Fiscal Year Research-status Report
透明帯(ZP)複屈折の定量イメージングによる未受精卵の品質診断
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18K12042
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
村山 嘉延 日本大学, 工学部, 准教授 (80339267)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 未受精卵 / 卵子品質 / 透明帯 / 複屈折率 / 体外成熟 / 透明帯硬化 |
Outline of Annual Research Achievements |
ZP複屈折の定量イメージング手法を開発し、ZP複屈折の変化パターンを明らかにする研究課題を実施予定だったが、長期の海外派遣に伴い実施できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
P複屈折の定量イメージング手法を開発し、ZP複屈折の変化パターンを明らかにする研究課題を実施予定だったが、長期の海外派遣に伴い実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
まず、平成30年度に新たに開発した透過型レーザー顕微鏡を用いて、撮像したZP複屈折分布から任意の光路長に相当する屈折率を算出するアルゴリズムの開発に取り組む。次に、開発した複屈折測定法の定量性および安全性の評価を、マウス卵子をモデルとして実施する。複屈折測定法が確立されれば、排卵直後のマウス未成熟卵子を採卵し実験に供し、成熟、受精、胚分割の各過程におけるZP複屈折の経時的変化を測定する。以降は、当初の実験計画の通り、(1)受精後のZP硬化に伴うZP複屈折変化と卵子品質との関係を明らかにする、(2)未受精卵のZP軟化に伴うZP複屈折変化と卵子品質との関係を明らかにする、と順次研究を実施する予定である。しかしながら、(3)ZP複屈折を用いた卵子品質評価法の臨床応用可能性を検討する、に関しては、当初予定していた共同研究機関(ヒト生殖補助医療クリニック) が医師の急逝により閉院したこと、および海外派遣により研究実施期間が短縮したことから実施を見送ることとする。
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Causes of Carryover |
当該年度は、日本大学海外派遣研究員制度(長期)によりアメリカ合衆国に派遣されており、研究費は使用していない。次年度には、凍結卵子、実験動物、および試薬等の使用量すなわち実験量を増やすなどして、当初の計画が実施できるように研究費を使用する。
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