2020 Fiscal Year Research-status Report
A Study on the Functional Restoration of the Severely Walking-Disabled Persons Using the Cycling Wheelchair and Sacral Surface Electrical Stimulation
Project/Area Number |
18K12050
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
半田 康延 東北大学, 医学系研究科, 名誉教授 (00111790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 和則 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (20206618) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 足こぎ車いす駆動能力 / 歩行機能 / 下肢関節トルク / ニューロモジュレーション / 脊柱アライメント |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年は研究実施機関である美希病院が病棟の面会禁止を行い、研究場所であるリハビリテーション室が入院患者に使用できなくなったため、患者での研究は実質行えてしない。外来患者は、リハ室での訓練は可能であるが、当該年度に研究対象となった患者は現時点で2名である。一人の患者は、20年前くも膜下出血に罹患した36歳女性である、四肢麻痺を呈しており、上肢は右上肢がわずかに動く程度、左手はほぼ完全痙性麻痺となっている。下肢の筋力はMMT2であり、自身の力では移動が不可能である。そこで、足こぎ車いすでの移動を念頭に2020年度よりの研究を開始した。まず、足こぎ車いすの駆動能力について調べたところ、最初の段階でペダルを半回転することができたので、全回転できるよう訓練を開始した。その結果、現在では疲労のため漕げなくなるまでは漕ぐことができるようになった。また、右上肢に筋力強化のための電気刺激訓練を開始し、ハンドル操作も可能になっている。今後第2腰髄レベルの第11胸椎棘突起刺激と仙骨部刺激(SES)を組み合わせ(T-SES)で、駆動トルクの増加が生じるかどうかについてR3年度に研究を行う予定である。二人目は頚髄損傷不全四肢麻痺者であり、起立から歩行までの動作に障害がありT-SESがその動作にどのような影響を及ぼすのかについても調べるとともに、足こぎ車いす駆動におけるT-SESの効果を調べる。さらに、すでに脳卒中片麻痺者で足こぎ車いす駆動のレーダーチャート大きく変化し健常者のそれに近づくことを示しているが、さらに被験者を脳卒中以外の患者も含めがSES及びT-SESによってどのように変化するのかについて検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初インフルエンザの流行、その後のcorona発生によって、研究被験者の多くが入院している研究先の病棟閉鎖(患者の病棟外への外出禁止と外部からの面会禁止、実験室であるリハビリ室の入院患者の使用禁止)が研究の遅れの最大原因である
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究の遅れを少しでもとりもどすべく研究体制を整えたい。しかし、大きな問題は前記のようにcoronaの収束状況が大きく関与してくることであり、現時点の状況が続くと研究推進に甚大な支障が出てくる。場合によっては今年度の研究中止となる可能性がある。 今時点で可能なことは、外来患者で研究対象者を見出すことであるが、本研究に適した患者が多くないことと、外来通院のため十分な研究時間が取れないことである。しかし、そのような患者がいたならば、可能な限り協力を依頼し参加してもらうこととする。今のところ、前記のくも膜下出血後遺症の女性と脊髄損傷不全四肢患者の1名が研究対象として協力いただける予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ感染のリスクを防ぐため、当該年度研究が行えない状況になり、支出額が大幅に減少したため、次年度研究を完遂する費用として持ち越すことによる。 使用計画 1)実験謝金 年96,000円 2)研究消耗品 電極・コネクターなど 202,410円 3)交通費(仙台・東京往復)80,000円
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