2018 Fiscal Year Research-status Report
IADLにおける微かな行動の淀みの工学的モデル化:MCIの早期発見技術への応用
Project/Area Number |
18K12118
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Research Institution | Suwa University of Science |
Principal Investigator |
山口 武彦 公立諏訪東京理科大学, 工学部, 講師 (50713442)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 麻衣子 佐賀大学, 医学部, 准教授 (10720196)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Micro-error / MEの発生確率 / VR-IADL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,神経心理学領域の専門家を加えた研究体制を構築し,(1)MEの発生条件,(2) 時系列のセグメンテーション基準,(3) セグメントレベルでのMEとタスク困難度との関連性を説明する3つのモデルを開発し,MEの工学的モデル化を実現することを目的としている.本年度は、MEの発生条件に関する研究を行った.具体的には、形や色の違いがMEの発生確率に与える影響と操作性困難度との関係について調査を行った.本研究では、カラータスクとシェイプタスクという二つの実験タスクを設計し実験を行った.これらのタスクは、先行研究で開発した料理の準備タスクを簡略化し、リーチングと選択という動作に限定したタスクである.実験は健常な大学生に協力してもらい、認知負荷をかけた状態と認知負荷をかけていない状態の2条件で行った.また、タスクの手続きとしては、注視点を注視した後、1つのターゲットオブジェクトと複数のディストラクタオブジェクトがランダムに画面に表示され、できるだけ早くターゲットオブジェクトをタッチするという試行を200試行行った。実験の結果,ターゲット刺激の周辺にディストラクタオブジェクトを複数配置した時、ターゲットのオブジェクトの色や形に近いディストラクタオブジェクトでMEが多く発生することが分かった.また、MEは、操作性の困難度が高くなるにつれてその発生確率が高くなることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、予定通りMEの発生条件に関する知見についてまとめることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、本年度に計測したデータをもとにMEの時系列のセグメンテーション基準について議論を進める予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた研究打ち合わせなどが都合によりキャンセルされ、次年度に持ち越しとなったため
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Research Products
(4 results)