2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of disinfectant generation device for home care and lifestyle support
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18K12155
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Research Institution | Osaka Electro-Communication University |
Principal Investigator |
海本 浩一 大阪電気通信大学, 医療健康科学部, 教授 (90340637)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 亜紀 大阪電気通信大学, 医療福祉工学部, 講師 (90782590) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 在宅ケア / 殺菌消毒 / 機能水 / 電解水 / オゾン水 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は在宅利用に向けた流水型オゾン水生成装置Ver.2の水漏れ対策を強化し、再度、同条件下でオゾン水の散水実験を実施した。装置内の電極等を設置後、外装を張り合わせる形状である以上、流水時の内圧により水漏れが起こるが、その程度は昨年度に比し軽度で、オゾン水濃度1~2ppmを保持しながら散水距離を4mまで伸ばすことができた。しかし、実験回数が増すにつれ水漏れの程度が増えたため、3Dプリンターを用いて電極等を閉じ込めた装置外装の作成を試みた。水漏れは大幅に軽減したが散水後のオゾン水濃度が1ppm未満と低く、さらなる検討を要するが、本年度が研究費助成の最終年度となるのでここまでとする。 在宅ケアにおける感染予防として殺菌消毒に注目し、市販消毒剤に代わるものとして水から生成する電解水とオゾン水の在宅利用に向けた生成装置を開発してきた。電解水では食塩水のみから生成できる各種電解水(強酸性、微酸性、中性)生成装置を開発し、生成した各種電解水の性状、殺菌効果を確認し完成版として研究を終えている。 一方、オゾン水は水道水のみを電気分解するだけで生成できるため電解水に比し大きな利点がある。そこで在宅利用に向けたオゾン生成装置を開発した。装置はバッチ式で容量1L、DC20Vで20分電気分解すると殺菌効果が期待できるオゾン水濃度1.0ppmが生成できる仕様とした。さらにオゾン水濃度生成効率を向上させるために装置電極部を改良し、先に開発した電解水生成装置とオゾン水生成装置を高齢者福祉施設等で使用しアンケート調査を実施する予定であった。しかし、コロナ禍により電極調達や高齢者福祉施設での使用が出来ず研究予定を変更し、現在ある電極で製作可能な流水型オゾン水生成装置の開発を試みた。この流水型装置により屋内外での消毒が可能となり、在宅ケアでの殺菌消毒に向けたオゾン水利用の用途が広がったものと思われる。
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