2023 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a tactile map information distribution system linked to a tactile map display to assist the visually impaired in walking
Project/Area Number |
18K12165
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Research Institution | Maizuru National College of Technology |
Principal Investigator |
丹下 裕 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (50435434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 英昭 舞鶴工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (30280407)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 視覚障がい者 / 触地図ディスプレイ / 携帯情報端末 / バリアフリー / 地図情報 / 歩行支援ツール |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、視覚障害者や施設関係者に聞き取り調査を行い、現状把握と共に触地図ディスプレイの使用条件や表示する情報、操作方法などを明らかにした。また、地図情報を点図で表現するために、携帯情報端末から取得した地図上の道路や建造物の色に着目することで対象物を識別し、2値化するプログラムの制作を行った。令和1年度は、触地図情報によって可変する小型触地図システム(地図情報変換部と触地図部から構成)の試作を行った。地図情報変換部は、前年度の成果を利用して使用者の持つ携帯情報端末にアプリとして実装した。触地図部は、市販点図セルを用いる予定であったが、デバッグ作業の容易さと費用の面から自作LEDアレイを製作することにした。拡張や仕様変更に対応できるように各機能をモジュール化して設計・製作したが、接触不良などの不具合によりLED表示部が完成できなかった。令和2年度は、前年度に試作した地図情報変換部と触地図部の改良を行った。地図情報変換部は、方角機能の追加や道路抽出の最適化、触地図情報への変換方法の変更などのアプリの改良を行った。触地図部は、前年度の不具合を解消するために、市販LEDディスプレイを用いて触地図情報を表示するシステムを再構築した。令和3年度~令和4年度は、視覚障害者が触地図を使って歩行することを考えると小型・軽量な歩行支援装置の開発も必要であると考えたため、2つの障害物検知方法について検討を行った。これを用いることで、歩行の障害となる壁、車などの障害物が検知できた。最終年度は、全体システムの運用試験と実証試験を行うための準備を進めていたが、各技術の細部にこだわったため、一部のシステムの開発やアプリ機能の実装に手が付けられていない。最終年度までに基礎技術は完成しているが、今後は早急に各技術の完成を目指すとともに連結し、全体システムの運用試験と実証試験を行う。
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