2018 Fiscal Year Research-status Report
Assessment of fall risk during walking
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18K12173
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Research Institution | Aichi Institute of Technology |
Principal Investigator |
香川 高弘 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (30445457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松戸 典文 駒沢女子大学, 看護学部, 助教 (40734231)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 転倒予防 / 高齢者 / バイオメカニクス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,歩行中の転倒のしやすさを解析するバランスマップを用いた転倒リスク評価法を確立することを目的とする.バランスマップ解析は,単純化した歩行の力学モデルを基に,身体の重心と遊脚の重心の動きに対して前方転倒または後方転倒のリスクの高い状態を検出する方法である.バランスマップ解析の特徴は,時々刻々の身体の動きに対して転倒リスクを評価できることであり,スリップや躓いた瞬間の転倒リスクを直ちに検出できる.そのため,転倒を回避する歩行アシストロボットの制御などに応用することが期待される. 今年度の実施項目は(1)バランスマップ解析法による転倒予測精度の改善,(2)歩行動作の計測システムの構築,(3)高齢者の歩行計測の準備である.まず,バランスマップ解析法による転倒予測精度の改善について,歩行の力学モデルの線形化の方法を改善することによって,予測精度の改善に成功した.また(2)歩行動作の計測システムについては,赤外線反射式のモーションキャプチャシステムを用いて身体の動きを計測し,同時に足圧をbluetooth無線通信で記録するシステムを構築した.このシステムによって,被験者にケーブル等を取り付ける必要がなくなり実験中の転倒の危険を低減することができた.(3)高齢者の歩行計測の準備について,2か所の介護老人保健施設から協力の内諾を得ることができ,所属機関の倫理審査において承認を得た.これにより,次年度より高齢者の歩行計測を実施する見通しが立った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画の通り,2年目の計測実験を準備することができた.特に研究分担者の松戸先生の尽力により,医療機関との調整・協力がとてもスムーズに進めることができた.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,医療機関において高齢者の歩行動作の計測を実施することが重要な実施内容である.引き続き研究分担者の松戸先生と協力して進めていく.また,健常者が躓いた場合の動作に対するバランスマップ解析も実施していく.いずれも実施に際して障害はなく,当初計画の通り遂行する予定である.
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Causes of Carryover |
当初予定したモーションキャプチャカメラの台数を減らして,計測システム用の消耗品の購入に充てたが,想定よりも少ない額で収まった.残りの額は次年度に購入する筋電位センサおよび実験の消耗品の購入に充てる予定である.
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Research Products
(4 results)