2020 Fiscal Year Research-status Report
The re-interpretation of 'force' in Kant's natural philosophy
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18K12185
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
信田 尚久 神戸大学, 人文学研究科, 人文学研究科研究員 (20734320)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | カント / 自然哲学 / 西洋近世哲学 / 科学哲学 / 物理学の哲学 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、ドイツのダルムシュタットにて「国際カンファレンス」を開催するために、ゲルノート・ベーメ教授と連絡を取り合っている。この「国際カンファレンス」では使用言語を英語として、カントを始め西洋近世哲学における「時間・空間論」を主題的に取り上げ、ドイツの若手研究者数名と、欧米圏の研究者を1名招聘して、開催する予定だった。 なお、私とゲルノート・ベーメ教授は、カント自然哲学における「空間論」について発表を行う予定である。 とくに私は、批判期カントの『自然科学の形而上学的原理』におけるカントの空間論に焦点を当て、カントの「絶対空間」という概念を分析・精査し、そのうえで現代的観点から、このカントの空間論を再解釈すれば、そこに「慣性系」を見出すことができることを示すことで、ニュートンの「運動の三法則」がカントの空間論の内に成立することを指摘する。すなわち、カントの自然哲学がニュートンの「運動の三法則」と無矛盾であることを論証する予定である。 しかし残念ながら新型コロナウイルス流行のため、昨年度に、この「国際カンファレンス」を開催することが不可能になった。よって、新型コロナウイルス流行が落ち着けば、本年度に、上記の国際カンファレンスを開催することになっている。万一、新型コロナウイルス流行が落ち着かない場合は、web上で当該の国際カンファレンスを開催したいと考えているが、国際カンファレンスの開催の仕方について、ゲルノート・ベーメ教授と調整を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス流行のため、国際カンファレンスの開催が困難になってしまっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
ドイツにて、時間・空間をテーマとした国際カンファレンスを開催するために、すでにゲルノート・ベーメ教授と連絡を取り合っている。本年度中には、開催したいが、新型コロナウイルス流行が収まらない場合は、web上で国際カンファレンスを開催することも検討している。
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Causes of Carryover |
昨年度に国際カンファレンスを開催する予定だったが、新型コロナウイルス流行のため、不可能となった。そこで、本年度にドイツにて国際カンファレンスを開催する予定である。
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