2020 Fiscal Year Research-status Report
亡命ロシア人とユーラシア主義:「マイノリティ」と広域思想の関係の解明
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18K12216
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
斎藤 祥平 広島市立大学, 国際学部, 講師 (10801714)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 亡命ロシア人 / ユーラシア主義 / 満洲国 / 広域的ネットワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は主に原稿の執筆を行い、日本語による書籍(分担執筆)を刊行した。
隣接他分野の研究者による少数派、辺境・周縁性を扱う論集の執筆に参加することを通して、異国での境遇を克服しようとする亡命ロシア人の試みが、運動の国際的展開と密接に関わっていることを確認した。このことは亡命ロシア人が置かれていた「マイノリティ」としての立場を従来とは別の観点から再検討する契機となった。
なお本年度に予定していた海外調査は、情勢の変化により延期することになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
引き続き、海外への渡航が困難な状況であり、予定していた海外での史料調査や研究会等を延期しなければならなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに収集した史料を整理し、分析を進めていく。また、状況を注視しながら海外出張(史料調査)や研究会合を行うが、それまでは代替措置としてオンラインによる研究打ち合わせを行い、出張や調査のための準備を行うほか、国内出張による資料調査を行うことで可能な限り研究を推進する。
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Causes of Carryover |
情勢の変化により、予定していた海外出張(史料調査)を行うことができなかったため。次年度では、状況を注視しながら可能な限りにおいて海外出張を行う。
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