2018 Fiscal Year Research-status Report
Elucidation of the formation process of the hobby network in the Japanese traditional music training group "Shachu" in modern Japan: Focusing on the cases of Koto and Nagauta groups
Project/Area Number |
18K12233
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
歌川 光一 昭和女子大学, 人間社会学部, 講師 (50708998)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 趣味 / たしなみ / 稽古(事) / 箏 / 長唄 |
Outline of Annual Research Achievements |
1年目に当たる本年度は、当該研究を進める前提となる、近現代のアマチュア芸術文化活動の教習をめぐる概念整理を中心に行った。具体的には、日本における「趣味」「たしなみ」「稽古(事)」「習い事(物)」等の変遷について整理を行った。この作業を踏まえて、近代日本における女子の箏、長唄、ピアノのたしなみを題材に「趣味」の受容を整理し、年度末に単著化した。合わせて、欧米の余暇社会学で用いられている「シリアスレジャー」概念と上記の概念の関連について考察し、関係する研究者との情報交換を行った。 資料収集については、東京都内の旧制高等女学校に所蔵されている校友会雑誌・同窓会雑誌を収集し、女性の趣味縁形成にまつわる基礎データの構築に努めた。また、特に長唄については能や茶道等と合わせて、紳士のたしなみの対象でもあったため、能や茶道に関する資料や先行研究も収集し、データ化に努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
単著として研究成果を公表でき、また基礎データ構築も順調に進んだため。
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Strategy for Future Research Activity |
1年目に収集した基礎データの分析にとりかかるとともに、旧制高等女学校の校友会雑誌・同窓会雑誌の資料収集を継続する。2年目には社中の資料も、関連団体にご協力いただける範囲で収集していきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
物品費として使用予定。
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