2021 Fiscal Year Research-status Report
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18K12268
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Research Institution | Seijo University |
Principal Investigator |
荒木 慎也 成城大学, 法学部, 非常勤講師 (60816370)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 美術教育 / 芸術祭 / 美術系大学 / 美術予備校 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度に引き続き、2021年度もコロナ禍によりフィールドワークや現地取材などの活動を大幅に制限せざるを得なかった。そのため、オンラインでのインタビュー調査と、過去に実施してきた研究調査のデータをまとめ、学術論文を執筆することを中心におこなった。 まず、インタビュー調査としては、筆者が過去の調査で実施したフィールドワークで出会ったインフォーマントに連絡を取り、聞き取り調査を行った。調査はZoomを使用してオンラインで実施し、10人のインフォーマントからの協力を得た。調査内容は後述する学術論文に反映させた。 本年度の夏季休暇期間中に、過去のフィールドワークから得られたデータと本年度のインタビュー調査のデータをもとに学術論文を執筆し、『多摩美術大学研究紀要』に投稿した。論文は2022年3月に出版された本紀要の36号に掲載された。 また、学外講義やアウトリーチ活動の一貫として、2021年7月に広島市立大学の特別講義「彫刻論」の講師としてオンラインの講義に登壇し、研究成果の発表を行い、さらに同大学に在学する大学院生の制作相談を実施した。さらに、2022年1月には、尾道市立大学の大学院授業「絵画総合演習」の講師として登壇し、オンライン講義を担当した。また、同講義を履修する大学院生の制作相談を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究活動の範囲は限定されていたが、コロナ禍二年目ということもあり、徐々にオンラインでの調査に慣れ、多くのインフォーマントに接触・取材をすることができた。また、過去の研究データをまとめ、36000字超の学術論文を執筆する時間が取れたのは、今年度の研究の大きな進展であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に学術論文を執筆し、本研究課題の研究成果をある程度まとめられたこともあり、2022年度の研究期間は、今後申請者が展開したい研究のための準備期間として活用する。 具体的には、徐々にコロナ禍が沈静化し、各地での芸術祭が再開されたこともあり、夏期に芸術祭ボランティアに参加してのフィールドワーク調査を実施する予定である。また、コロナ禍を経たあとの美術大学、美術予備校などを訪問し、コロナ禍によって被った各教育機関の被害状況や、二年間のコロナ禍を経たことによる教育方法や運営方針の変化などを取材する。 2022年度に繰り越した研究費は、これらの取材に必要な交通費や滞在費、また取材用の機材の購入費にあてる。
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Causes of Carryover |
2021年度もコロナ禍が継続し、フィールドワークを予定していた地域芸術祭の多くが延期、会期変更、規模縮小などを行ったため、現地調査が不可能であった。そのため、オンラインでのインタビュー調査と研究論文執筆を主な研究活動として行い、それに必要な物品の購入のみに支出がとどまったため、次年度使用額が発生した。2022年度は、コロナ禍が落ち着いていることもあり、フィールドワーク調査を実施する予定である。
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Research Products
(1 results)