2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K12274
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
上杉 健志 岡山大学, グローバル人材育成院, 准教授 (20791114)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アレルギー / 法と科学 / 社会運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和1年度は昨年度に引き続き、科学技術研究(Science and Technology Studies)と科学と法の先行研究の収集、精読とまとめを行った。細かく述べると、これまでの先行研究の収集は3つのテーマに分けて行ってきた。1)規制:日本とアメリカとヨーロッパを中心にアレルゲン表示の規制に関する法律とその歴史的推移を調べはじめた。またその制定の過程と正当性に関する政府のレポートなどの収集も行っている。2)科学史:1960年代のimmunoglobulin E (IgE)や ragweed とantigen Eに関するジャーナル論文を集め、その歴史を書く準備をしている。まだ近年の発展に関してはあまり手が回っていない。3)訴訟:学校におけるアレルゲンフリー空間を求めたアレルギー関連の訴訟の判例をGoogle scholarをとおして収集し、精読し始めた。 これらのほかに、以下の分野における理論の先行研究をアップデートし、まとめを学部授業の準備と重ねて行った。History of Science:科学技術研究(STS)全般の理論とアレルギーの科学史や環境史。 Science and Law:科学技術研究(STS)、特にConstructivistの視点から見た、法廷における科学的知識の証拠基準や、法廷が科学的研究に与える影響に関する先行研究。 トピックに関する先行研究のまとめはまだ文章にしていないが、理論に関しては少し文章にし始めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度は子供が生まれたため、研究が少し遅れた。また、新設の所属プログラムは3年目を迎え、少し余裕が出てきたが、いまだに毎学期新しい科目を提供している(隔年開講科目のため)ため、教育と業務に時間をそがれている。
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Strategy for Future Research Activity |
アルバイトを雇って資料の収集と整理を行ってもらうほか、授業で研究内容を使うことを通して、研究をより効率よく勧めていく努力をする。
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Causes of Carryover |
子供が生まれたため、海外出張を控える必要があったため。
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