2020 Fiscal Year Research-status Report
在外朝鮮民族の言語使用と意識 -集居地域の比較から-
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18K12376
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
高木 丈也 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 講師 (80759605)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 朝鮮 / 言語 / 民族 / アイデンティティ |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、当初2020年3月に予定していた中央アジア(ウズベキスタン、カザフスタン、ウクライナ)での現地調査、フィールドワークが実施できなくなったため、2020年度中は、文献収集と研究史の整理に時間を費やした。
また、2020年度に計画していた日本国内(京阪神、関東)での調査も緊急事態宣言の発出に伴い、予定していた時期に行うことができなかった。よって、電話やオンライン、郵送などで可能な限り、予備調査を行っている状況にある。上記、日本国内2地域での調査は、2021年度以降、状況が改善し次第、適切な方法で実施すべく、目下、万全の準備を行っているところである。
さらに2019年度までに行ってきた中国、米国での調査に関しては、すでに各種データの整理を終わらせている。2020年度には、1本の論文発表、および1本のエッセイの発表(世界の朝鮮民族に関するもの)を行ったほか、1回の学会発表、1本の論文投稿(現在、査読中)を行っており、この他にも1本の論文が共著の学術書へ掲載されることがすでに決定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
上述のとおり、本課題は国内外におけるフィールドワークを基本的枠組みとしているため、新型コロナウィルスの感染拡大により、実施が困難になっている。 2021年度は、より現実的なレベルで遂行可能な研究方法を考えつつ、本課題の趣旨を達成すべく、調査、分析を続けていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
調査が遅延している部分に関しては、オンライン会議システムやメール、郵送などの方法を駆使して補完することを考えている。また、2021年度以降は、これまで調査してきた各地の調査結果をよりマクロな視点から分析し、世界に散在する朝鮮民族の普遍性、特殊性の解明にあたりたい。
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Causes of Carryover |
2020年度に実施できなかった調査を実施する。具体的には、日本国内における新型コロナウィルス感染状況が安定した時期に京阪神地域や神奈川県川崎市などの在日コリアン集住地域を訪問し、コミュニティ視察、アンケート調査、インタビュー調査を実施する。
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Research Products
(4 results)