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2020 Fiscal Year Research-status Report

乳幼児期の語彙意味処理を可能にする神経基盤の発達研究

Research Project

Project/Area Number 18K12377
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

秦 政寛  慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任助教 (50706439)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords語彙獲得 / 意味 / 瞳孔径
Outline of Annual Research Achievements

子どもは意味のあることばを表出する以前から一定数のことばの意味を獲得していることは知られているが、その獲得過程の認知神経メカニズムは依然として未解明な点が多い。本研究では、初期の語彙意味獲得を可能にする認知機能ならびに神経基盤の解明を目的としている。注意を含むさまざまな認知機能に関わる神経活動との関係性が示唆されている瞳孔径の変化を指標として、昨年度までに9か月児と12か月児を中心としたデータ収集を行ってきた。これまでの研究で、9か月児では音声刺激と視覚刺激の一致条件、不一致条件において同様の瞳孔径の変化が観察された一方で、12か月児では音声刺激と視覚刺激の一致条件において、不一致条件よりも散瞳するという結果が得られ、研究報告を行ってきた。この結果は刺激の一致条件よりも不一致条件において瞳孔径が散瞳するという成人や2~3歳児を対象とした先行研究の結果とは異なっている。そこで、本年度はこれまでに得られている結果が、初語の獲得開始時期にあたる12か月児特有の認知機能を反映しているのか、それとも新規語の獲得過程初期における一般的な認知機構であるのかを明らかにすることを目的とした研究を予定していた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、計画をしていた新規対象者の募集をはじめ、計測をすべて見合わせたことによりデータを収集することができなかった。今年度進めることができなかった研究計画については、次年度の目標として今後の研究を進めていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症の影響により、新規の協力者募集ならびに計測の実施をすべて見合わせたため、新規のデータ収集を実施することができなかった。そのため、今年度の研究計画を遂行することができず計画の遅れが発生している。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウイルス感染防止対策においては、所属機関の方針を遵守し、可能な範囲でデータ収集を実施する。現在は、取得済みデータの再解析ならびに安全でスムーズな計測が実施できる計測環境の整備を行っている。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症の影響による新規計測の見合わせ、学会旅費等の未使用、ならびに予定していた計測装置購入の見合わせにより次年度使用額が生じた。次年度はコロナ禍における安全でスムーズな計測を可能にする計測環境整備に関わる備品、刺激提示用PC、計測関連備品の購入を予定している。また、謝金、学会参加費、ならびに論文投稿費等へ使用する。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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