2019 Fiscal Year Research-status Report
「色葉字類抄」を中心とする国語辞書の語彙・系譜の研究
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18K12407
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
藤本 灯 京都府立大学, 文学部, 講師 (20733017)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 色葉字類抄 / 古辞書 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、「色葉字類抄」所収語彙の研究、古辞書データベース構築、共同研究、研究会発表を行った。また、本研究について、受賞した。具体的には以下の通りである。 【古辞書の部立ての研究】 近代語学会研究発表会(2019年6月1日)にて、近世節用集の部立てについての研究発表を行った。(辞書の部分けについての一考察―中世・近世を中心に―) また共同研究として、近世節用集(『節用集大系』100巻所収のもの)を対象として辞書の部立ての説明文を精査し、翻字を行った結果を査読誌に投稿し、掲載された。(藤本灯・森上亜希子「近世節用集における部分けの研究〈翻刻〉」、『和漢語文研究』17号、2019年11月) 【古辞書データベース構築】「三巻本「色葉字類抄」収録語彙データベース」の語彙入力を進めている。またデータベースの公開ホームページを移動した。 【受賞】「色葉字類抄」の所収語彙研究ならびに伝本研究に対し、京都府公立大学法人教職員表彰(功績表彰)を受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究は予定通り進んでおり、順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度の口頭発表を元に、論文執筆および投稿を行うとともに、2020年度は、研究計画に記した 【(A)平安時代の国語辞書『色葉字類抄』の研究②伝本に関する研究】 についても調査・研究を行い、学会発表ないし論文執筆を行う予定である。 また並行して、「色葉字類抄」データベースの構築を進める予定である。
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Causes of Carryover |
データベース構築・公開費用として、最終年度の利用を見込み、翌年度分として繰り越した。
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