2020 Fiscal Year Research-status Report
「色葉字類抄」を中心とする国語辞書の語彙・系譜の研究
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18K12407
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
藤本 灯 京都府立大学, 文学部, 講師 (20733017)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 色葉字類抄 / 古辞書 / 国語辞書 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、「色葉字類抄」所収語彙の研究、古辞書データベース構築、共同研究を行った。 【古辞書の所収語彙、部立ての研究】藤原定家の日記である「明月記」に使用された語彙が、古辞書である「色葉字類抄」に採録されているか、また採録されているとすればどのような部立てに分類されており、その分類方法は日記を記すために適したものであるか、という点について調査を行った結果をまとめて『和漢語文研究』18号に投稿し、掲載された。(「古辞書の意義分類と古辞書―『色葉字類抄』と『明月記』を例として―」)
【古辞書データベース構築】「三巻本「色葉字類抄」収録語彙データベース」の語彙入力を進めている。
【共同研究】和名類聚抄のデータベース化について、他の研究者と共同研究を行い、論文を投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
社会情勢により、臨時的な公務が膨大に増えるとともに、写本調査に行くことがかなわなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
前年に引き続き、「色葉字類抄」所収語彙の研究(国語辞書史における位置づけを特に重視したもの)、古辞書データベース構築、共同研究を進めるとともに、社会情勢に配慮しながら「色葉字類抄」等の写本調査を再開する予定である。成果は論文投稿、データベース更新の形で公開する予定である。
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Causes of Carryover |
社会情勢により、予定していた写本調査ならびにデータベース入力に遅延(延期せざるを得ない事情)が生じたため。次年度に、元来の計画どおり、研究を遂行する予定である。
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