2022 Fiscal Year Research-status Report
日本語学習者の補助動詞及び助詞の誤りに対する口頭訂正フィードバックの効果の検証
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18K12421
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
高橋 早千江 (菅生早千江) 目白大学, 外国語学部, 准教授 (30777876)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 口頭訂正フィードバック / リキャスト / 補助動詞 / 助詞 / 待遇表現 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の本科研費研究は、いくつかの理由により休止状態を続けることになった。全く想定外だったこととして、コロナ禍は収束に向かってきたものの、ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けたことである。渡航調査を検討していた2022年4月末は、ポーランド・クラクフの大学および協力窓口である現地教員が、ウクライナ避難民受入れ支援に関わっていたため、渡航および調査の実施を遅らせ、時期を検討した。その後も渡航の可能性を探ったが、私事の制約もあり、調査研究を進めることができなかった。 この間、2022年3月末にポーランドの学会“Practicing Japan -- 35 years ofJapanese Studies in Poznaand Krakow” the Department of Japanology, Adam Mickiewicz University, Poznan and the Department of Japanology and Sinology, Jagiellonian University in Krakow.において発表した”Should “-reru” honorifics be taught or not to be taught in Japanese language education? ”に関し、引き続きコーパスよりデータを収集するとともに、論文執筆の準備を進めた。論文は投稿したものの採択には至らず、引き続きデータの拡充と改稿を進めているところである。 また、この調査を含むコーパスデータの調査をもとに、学習者を対象として実施する口頭産出を求めるタスクを作成する予定である。今後は状況を鑑み、他機関に協力を仰ぎ、調査協力者を募ることなども検討することとする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年度、2021年度はコロナ禍の影響を受け、渡航調査が叶わず、研究は休止状態となった。オンラインでの実施も検討したが、テレビ会議システムを用いたデータ収集の妥当性が示せず、コロナ収束後まで、データ収集は延期した。 2022年度は、コロナ禍は収束に向かいつつあったものの、ロシアによるウクライナ侵攻の影響をはからずも受けることとなった。現地関係者が避難民受入れに関わっていたため、渡航調査のタイミングを遅らせて様子を見た。 一方で、研究代表者の所属大学の任期満了に伴う所属変更があり、年度末の調査実施も困難になった。 以上、次元の異なるいくつかの要因が重なり、結果として渡航調査が叶わなかったことで研究を進展させることはできなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
・オンラインでのデータ収集の検討 当該領域の主たるジャーナルにも、テレビ会議システムを用いた訂正フィードバックの研究が報告されるようになり、データ収集方法としての妥当性に関する問題は解決の糸口を得た。本研究でも、渡航調査との併用を検討する。 ・渡航調査の実施 科研費研究最終年度のため、渡航時期の制約が生じている。当初予定していた3月よりも早く実施する必要がある。先方の都合も検討し、当初予定していた現地の大学のほか、他機関の協力も得られるよう調整する。 ・タスクの精緻化 「補助動詞」「助詞」の口頭発話を引き出すタスクを、コーパスデータをもとに作成し、パイロット調査を実施する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による渡航調査延期等により、研究が休止状態となったため
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