2021 Fiscal Year Annual Research Report
Fundamental research for constructing co-understanding of business communication within Japanese companies in Asia
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18K12425
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
服部 明子 三重大学, 教育学部, 准教授 (50609485)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 日本語教育 / 多文化 / 職場 / ベトナム / コミュニケーション / 質的分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、外国人ビジネス関係者および日系企業への就職を目指す留学生等を対象とした、日本語教育プログラムおよび教材開発を目指した基礎的研究を行うものである。 平成30年度は、在ベトナム日系企業内および国内企業で調査を行い、就業場面の自然会話データを収集した。また、タブレット端末を用いて会話参加者から日本語コミュニケーションについての内省報告を得るパイロット調査を行った。 令和元年度は、就業場面の自然会話および内省報告のデータの質的分析を進め、研究から得られた成果を関連学会で発表した。令和2年度は、前年度に続いて就業の面接場面における質的分析を行い、その結果を学術論文にまとめた。令和3年度は、最終年度にあたることから、研究成果を基に日本語会話教材の開発を進めた。研究成果の社会への還元という点から、所属機関内に日本語教育に関する研究会を立ち上げ、一般の企業関係者、教育関係者、市民を対象とした計2回の研究会およびワークショップを通して、日本語教育への具体的な提言を行った。このうち1回のワークショップについては、開発中の日本語会話教材を用いて実施し、モニター調査兼成果報告としても位置付けた。なお、本研究は、新型コロナウイルスの影響により、当初予定していた調査が十分に実施できず、進捗状況に大幅な遅れが生じたため、今後も分析を継続し、随時研究成果の発表を行う予定である。
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