2019 Fiscal Year Research-status Report
インフォームド・アセスメントに基づく評価基準提示の効果:日本語要約課題を中心に
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18K12443
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
高木 修一 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (20707773)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 評価基準 / 日本語要約課題 / リーディング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の目的は,1年目に実施予定であった英文の日本語要約課題の評価基準を策定すること,そしてその評価基準の妥当性検証(主に,内容的側面,本質的側面そして結果的側面)を進めることであった。本年度の進捗としては,英語を外国語として学ぶ大学生に対して要約課題を実施している先行研究を整理し,評価基準を策定した。1年目に日本人大学生から3種類の要約課題のデータ(日本文日本語要約課題,英文日本語要約課題,英文英語要約課題)を収集していたため,策定した評価基準を用いて,研究代表者を含めた3名が全ての課題を評価した。現時点では評価データを集約しているところであり,データのスクリーニングが完了し次第,評価データの量的および質的な分析を実施する計画である。具体的には,各課題において評価者と評価基準を相とした多相ラッシュ分析に加え,3つの課題も相に含めた多相ラッシュ分析を予定している。以上のことから,評価基準の策定までは計画通り遂行することができたものの,データに基づく妥当性検証には至っていない。今後は,当初2年目に実施する予定であった内容的側面,本質的側面,そして結果的側面を中心に妥当性検証を進めていく。その一方で,関連した研究の遂行として,1年目に引き続き,日本人大学生を対象とした第二言語読解不安に関する研究を進めた。今年度の研究で使用した潜在ランク理論は日本語要約課題にも活用できる方法であり,今後の研究の進捗にも寄与するものと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「研究実績の概要」に記述した通り,1年目に実施するはずであった評価基準の策定はできたものの,当初2年目に実施するはずであった妥当性検証までは進められておらず,研究の遅れを取り戻すことができなかった。ただ,今後必要となる実験データの収集までは完了しているため,今年度単独で考えると研究に一定の進捗はあったと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは,収集したデータの分析と考察を進める。その後,3年目は評価基準の提示の短期的な効果を検証するために新たな実験実施を計画していた。しかし,新型コロナウイルス感染症の影響で当初予定していた形式での実験実施が困難である。今後は,オンラインツールなどによる代替手段の可能性も模索したいと考えている。
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Causes of Carryover |
「現在までの進捗状況」に記述した通り,1年目に生じた研究の遅れが影響しており,2年目終了時点でも修正をすることができていない。そのため,使用額についても1年目に未使用だった金額が残っている。今後も協力者への謝金など,研究の進捗に応じて適切な予算の執行を予定している。
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Research Products
(2 results)