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2019 Fiscal Year Research-status Report

Development of Teaching Materials to Improve Listening Comprehension of Varieties of English Accents

Research Project

Project/Area Number 18K12444
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

川島 智幸  群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70759050)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords多様な英語 / なまり / 聞き取り / リスニングテスト / 教材開発 / 態度
Outline of Annual Research Achievements

2019年度は録音した研究協力者10人の音声の編集、リスニングテスト用冊子と吹込み者の英語に慣れる活動用冊子の作成、高校生と大学生へのリスニングテストとアンケート調査の実施、そしてデータ処理を行った。Audacityを用いた音声編集では、まずセンターテスト本試験で使われた北米出身の英語母語話者の音声を、解答のためのポーズを変更せずにつなぎ合わせ、2種類の25問テスト用音声(オリジナル音声)を作成した。次に全問題の会話時間とポーズの長さを測り、会話時間とポーズの長さを可能な限りオリジナル音声に近づけるように非英語母語話者による録音を編集し、テスト用再現音声を作成した。また話す速さの影響を確認するため、もともとの速さと、会話の読みを20パーセント遅くした2種類のバージョンを作成した。最後に、吹込み者の話す英語に慣れるための教材を準備した。この教材を使って生徒や学生はまず吹込み者の出身国の場所を地図上で確認し、彼らの話す英語の特徴を学ぶ。次に吹込み者による自己紹介と母国での英語教育についての説明を聞きながら、なまりのある英語に触れる構成とした。以上のような聞き取り用音声と問題冊子、教材が準備できた後に、全国6つの高校と大学でリスニングテストとアンケート調査を実施した。高校と大学1校ずつで3つのグループを作り、それぞれ母語話者と非母語話者という吹込み者の違いによる影響、聞き取る音声速度の影響、非母語話者英語への慣れの影響を調査した。調査後はリスニングテストと5件法と自由記述形式によるアンケートへの回答の入力、属性や調査への参加状況等を用いて分析に用いるデータの適格性を確認した。
これらの実験準備や調査、データ処理と並行し、2019年度は投稿した3本の論文が学会紀要や国際学術誌English Today(オンライン版のFirst View)に掲載された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2019年度は、センターテストで使用されたオリジナル音声と、新たに10人の英語非母語話者の協力を得て録音した会話を編集し、リスニングテスト用再現音声を完成させた。そして、それらの音声を用いて全国6つの学校で、合計391人の高校生と大学生にリスニングテストを実施した。データ入力後、いくつかの回答項目や調査への参加状況をもとにデータスクリーニングを行った。最終的な分析結果はまもなく出る予定である。
本研究は、日本人英語学習者になじみの薄い非母語話者が話す英語の理解度(明瞭性)を把握する目的以外に、自分が話す英語も含めなまりのある英語に対する肯定的な態度を育成することを目的とする。このため高校と大学で実施した調査では、リスニングテストに加え、日本語なまりのある英語に対する態度も5件法による問と自由記述形式で調べた。データ入力を終了し、これから詳しい分析に移る段階である。
研究成果の公表については、コロナウイルスの感染拡大を受けシンガポールで発表を予定していた学会が中止となり、2019年度の学会での研究発表は1件にとどまった。その一方で3件の投稿論文が学会誌や国際学術誌に掲載されたことから、本研究はおおむね順調に進展していると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

2020年度はリスニングテストで得たデータに基づいて、ホームページでの教材公開のための準備と分析結果の公表を目指す予定である。教材については聞き取り調査に参加した一部の被験者からノイズに関する指摘があったことから、まず専門の業者に委託しノイズ除去を行い、その後教材公開の準備を進める計画である。リスニングテストで明らかになった難易度に基づき、50問を易しい順に配列する。また、母語話者によるオリジナル音声と非母語話者による再現音声の選択、スクリプトの表示・非表示などを選択できるようにする。さらになまりのある英語になじみ、世界各地の英語使用者を具体的にイメージし、英語なまりに肯定的な態度を育むためのタスクも組み入れる。一方で研究発表については、コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年度に発表を計画していたほとんどの学会が既に開催中止となったため、論文投稿による成果の発表を目指す予定である。

Causes of Carryover

コロナウイルス感染拡大の影響で支出を予定していたシンガポールでの学会が中止となり、当初の使用額との差額が生じた。差額は次年度に行うホームページの制作費に充てる予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All 2020 2019

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results) Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Journal Article] English use by the heads of state at the United Nations General Assembly2019

    • Author(s)
      Kawashima, T.
    • Journal Title

      English Today

      Volume: - Pages: 1-23

    • DOI

      https://doi.org/10.1017/S0266078419000464

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] An Exploratory Study of Listening Materials to Promote Comprehension for World Englishes2019

    • Author(s)
      Kawashima, T.
    • Journal Title

      Asian English Studies

      Volume: 21 Pages: 38-51

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Background Research on Developing Teaching Materials for Listening Comprehension in World Englishes2019

    • Author(s)
      Kawashima, T.
    • Journal Title

      JACET ELF SIG Journal

      Volume: 3 Pages: 25-47

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Material Development for Listening Comprehension in Global Englishes2020

    • Author(s)
      Kawashima, T.
    • Organizer
      第40回Thailand TESOL-PAC国際学会
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2021-01-27  

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