2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development and validation of an organic collaboration model among teacher, student, and ICT for promoting academic writing education
Project/Area Number |
18K12454
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
渡 寛法 日本大学, 文理学部, 准教授 (20732960)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アカデミック・ライティング / 自己調整学習 / 自己効力感 / フィードバック / 文章評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大学英語教育における学習者のアカデミック・ライティング技能の育成にむけた、教員・学生・ICTの有機的連携モデルを構築し、その効果検証を行うことを目的としている。 2020年度は、研究計画の第3段階として、アカデミックライティングにおける学習者の自律的学習態度の育成を目的としたオンラインにおける相互文章評価活動についての調査研究を行った。課題として、学習者は論証型レポートを作成し、15項目の評価シートを用いて自己評価と相互評価(他者レポート2編)を行った。教員評価と比較した結果、自己評価については過大評価群と過小評価群に分かれ、教員評価の平均点は過小評価群の方が高かった。相互評価についても教員評価と比較した結果、過大評価群・過小評価群ともに過大評価の傾向が見られた。学習態度(自己効力感・ライティング不安・内発的価値・自己調整)に関して、自己評価と学習態度に相関が見られたが、パフォーマンスと学習態度に相関は見られなかった。文章観についての課題文章をテキストマイニング(特徴語分析)した結果、過大・過小評価群ともほぼ同様であったが、過小評価群は文章表現の「正しさ」にこだわる傾向が見られた。本研究の意義として、オンラインにおける相互文章評価活動の効果を検証することができた。そして学習態度と文章評価をもとにした学生の類型化と、タイプごとに適した指導やフィードバックの方向性を明らかにすることもできた。今後は、文章評価メカニズムと関係する学習態度以外の要素(例:キャリア意識)を検証する必要性も示唆された。
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Research Products
(5 results)