2019 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Video Materials for a Flipped Classroom to Learn Vocabulary and Expressions in Spanish as a Second Foreign Language
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18K12461
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
中島 さやか 早稲田大学, 文学学術院, 准教授(任期付) (40757043)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | スペイン語教育 / 外国語教育 / 反転授業 / 語彙習得 / 表現習得 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、前年に得られた情報に加え、アンケート調査の結果から得られた学習者の意見、及びスペイン語教育の専門家による知見をもとに映像教材の開発を継続する一方で、その教材を実際の教育現場で効果的に用いるための授業モデルについての研究を行った。研究対象となった授業モデルは、文字情報のない映像を用いた語彙や表現のインプットを、スマートフォンとe-learningを通じて授業や文法学習説明の前に行う反転授業の要素を取り入れた方法と、目標言語を最大限活用するタイプのフォーカスオンフォームの要素を取り入れた方法であり、前者については、映像教材の開発例と授業での使用例、実際に教材を使用した学習者のアンケート調査から得られた結果を分析した報告を、明治学院大学の紀要で発表し、後者については日本の大学の第二外国語のスペイン語教育における言語使用とインプットの問題について、教員が果たせる役割の視点からまとめた実践報告を、スペイン語教育の国際学会であるASELE(La Asociacion para la Ensenanza del Espanol como Lengua Extranjera)の第31回大会で発表した。開発した教材についての発表が2020年5月CANELA日本・スペイン・ラテンアメリカ学会で確定していたが新型コロナウィルスで学会が中止になったため、学習者から高評価を得た教材については一部前倒しでYoutubeで公開した。 研究全体としては、教育法としての有効性は確認できたものの、最初の仮説にあった第一段階のインプットに文字情報を含めない点ついては期待した結果を得ることはできなかった。そのため今後は、学習スタイルとインプットの種類の関連等、さらに視野を広げた分析を行うことが必要である。また、学会中止により実施できなくなった教員対象の教材共有の活動も継続課題として残されている。
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Research Products
(3 results)