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2018 Fiscal Year Research-status Report

第二言語学習者の認知変容における長期的観察ーマルチコンピテンスの視点から

Research Project

Project/Area Number 18K12465
Research InstitutionTokyo City University

Principal Investigator

中川 梓  東京都市大学, 共通教育部, 助手 (50794806)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsマルチコンピテンス / バイリンガリズム / 空間認知 / 心理言語学
Outline of Annual Research Achievements

本研究が目指すのは、第二言語習得者の第二言語レベルと認知プロセスの経時的変化を長期的に観察し、第二言語が母語によって形成された認知に影響を与える境界、または要因を明らかにし、それらを配慮した効果的な英語教育、異文化理解教育への示唆を行うことである。
2018年度は、研究の基礎を構築するための文献調査研究、そして研究の基盤となる実験タスクの選定、作成を行った。実施した研究活動を以下に報告する。
1.基礎理論構築のための文献収集、情報収集
第二言語習得研究やバイリンガリズム研究、そして認知科学研究に関する国内外の文献リサーチを行った。さらには日本における英語教育の動向や本研究が今後、英語教育にもたらすであろう可能性、意義などを学会等への参加や他研究者との意見交換・議論することで探り、調査研究の基礎となる理論の構築に努めた。
2.認知測定テストの選定、作成
一言に認知測定と言っても人間が持つ認知体型のどの部分を切り取るかはとても重要な選定となる。そこで、母語における認知科学の分野において盛んに取り上げられている研究を調査し、言語による認知の違いが明確であり、なおかつ日本人被験者を対象としやすい、また豊富に先行研究があるとの点から空間認知に焦点を当てることとした。その後、実験タスクの選定をし、測定テスト(実験用ビデオ)の作成に進んだ。また、認知プロセス変容の一要因として考えられる心理的な影響を調査するための質問紙の作成に取り組んだ。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

理論背景の整理に時間を費やした結果、実験装置等の着手が遅れ、予備実験を行うことができなかった。

Strategy for Future Research Activity

今年度の成果をもとに、2019年前半(4月~9月)には1回目となる認知測定テストを実施し、得られたデータの分析、2019年後半(10月~3月)には2回目の認知測定テストを同じ参加者対象に実施し、認知変容の影響要因を探るために、留学環境の視察、特に学習環境、英語母語話者との接触度、寮での生活環境などを調査する。得られたデータの分析、収集した資料の整理を行い、1年間言語発達と認知変容の推移を検証する。

Causes of Carryover

本年度は実験タスクの作成が遅れてしまったため、実験に必要な被験者の反応速度を測定するソフトや統計ソフトの購入を次年度に見送ったため。次年度にて以下の項目で使用予定である。
1.実験関係物品の購入(反応速度測定ソフト、統計ソフト)
2.実験協力者への謝金
3.現地調査、学会参加等の旅費

URL: 

Published: 2019-12-27  

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