2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K12467
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
石井 友美 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 講師 (60802072)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 中国語GR / 多読 / 中国語GR制作 / 語彙 / 文法 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は今までの研究結果をもとにGRに使用する語彙、文法リストを制作し、それを元にGR制作に本格的に取り組んだ。以下、2020年度の結果を報告していく。
まずはGRの使用語彙、文法リストについて報告していく。使用語彙、文法リストは2018年度の既存のGRに対する学習者の理解度の分析、2019年度の8か月にわたる多読活動から決定した。このリストは孔子学院が制作する≪新漢語水平考試HSK(2級)大網≫の単語リスト、文法リストを基本としているが、2018年度の分析、2019年度の多読の実践を通して、このリストに記載がない単語や文法を追加した。また学習者が理解しやすい文長やページ数をまとめた。このことにより次に報告するGR制作において非常に有益な語彙リスト、文法リストを使用し、初級学習者に適した読み物作りを順調に行うことが可能になった。以上の過程の一部のまとめを「岡山大学全学教育・学生支援機構教育研究紀要」に投稿した。
次にGR制作について報告していく。GR制作は2019年度より制作を開始しており、完成した内容を2020年度、制作した使用単語リスト、文法リストと照らし合わせ、4作品を完成させた。現在はこの4作品のイラストの添付作業をイラストレーターに依頼している。今後はこれらを学習者に実際に読んでもらい理解度を測り、インターネットで公開する予定である。またこの4作品はすべて著作権が切れたストーリーを原作に制作されおり、今後はストーリーもオリジナルの作品を制作していく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初、2020年度はGRを制作し、初級学習者の理解度を測るテストを行い、インターネットで公開する予定であったが、新型コロナウィルスの流行により正確な理解度を測るための十分な学習者数を集めることが不可能になり、測定テストを行うことができなかった。それに伴いインターネットでの公開もできなくなった。2021年度に学習者の理解度テストを行い、インターネットで公開する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度は既に完成した4作品をインターネットで公開する予定である。公開するにあたり学習者に広く制作したGRに対する理解度、感想を募るため、GRの最後にコメント欄などの評価を書き込める箇所を制作する予定である。またオリジナルストーリーのGRを制作する予定である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの流行により学習者の理解度を測るテストが2020年度に行えず、またその後に予定いていたイラストレーターへのイラストの依頼も行うことができなかった。それにより学習者、イラストレーターへの謝金が今年度は発生しなかった。以上の2020年度の予算は2021年度に充てる。
|