2021 Fiscal Year Research-status Report
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18K12467
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
石井 友美 岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 講師 (60802072)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中国語多読 / GR / 理解度 / 単語リスト / 文法リスト |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は今までの研究結果をもとに既存の物語を元にしたGRとオリジナルストーリーのGRを制作した。以下、2021年度の結果を報告していく。 まず既存の物語を元にしたGR制作について説明していく。今年度はイラストをイラストレーターに依頼し、中国語学習者4名(学習歴半年2名、学習歴1年2名)に実際に読んでもらい、理解度を測った。その結果、4作品の内、2作品が学習者の理解度が低かったため、使用単語、文法の見直しを行い、再度、物語を構成した。またストーリー上、変更できないものについてはイラストで理解度を補った。 次にオリジナルストーリーのGR制作について説明していく。当初は2020年度に制作した使用単語、文法リストを使用する予定であったが、上述した学習者の理解度を測るテストにおいて見られた学習者にとって難易度の高い単語、文法は削除し、新たに使用単語、文法リストを定め、これを元に物語の構成、文章を決めた。現在、2作品が完成しており、今後はこれらの作品の学習者の理解度を測り、イラストレーターにイラストを依頼する予定である。 今年度制作した上記の作品はインターネット上で公開予定である。公開するにあたり学習者に広く制作したGRに対する理解度、感想を募るため、GRの最後にコメント欄などの評価を書き込める箇所を制作する予定である。その方法について日本語GRを多くインターネット上で公開しているNPO多言語多読から助言をもらった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は既存のストーリーを元にしたGRをインターネット上で公開する予定であったが、学習者の理解度を測るテストを行ったところ、2作品が学習者の理解度が低く、単語、文法を再度、選定し、文章を修正する必要性が生じたため、公開が遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度はオリジナルストーリーを元にしたGRを4作品完成させ、学習者の理解度を測るテストを行い、イラストをイラストレーターに依頼する予定である。またこれらと昨年度完成した既存の物語を元にしたGRをインターネット上で公開する予定である。
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Causes of Carryover |
完成したGRの学習者の理解度が低いことにより、再度、単語、文法を選定し直したため、その後に予定していたインターネット上の公開、オリジナルストーリーのGR制作が遅れ、これに必要な理解度を測るテストの謝金、イラストレーターの謝金が発生しなかった。以上の2021年度の予算は2022年度に充てる。
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